10・25狭山全国総決起集会で
10月25日、社会文化会館三宅坂ホールで部落解放同盟全国連合会主催の「10・25狭山全国総決起集会」が開かれ、関実を代表して山本善偉世話人が、連帯の挨拶を述べられた。
連帯挨拶 山本 善偉関実世話人
まず最初に、関西実行委員会は、さる3月15日の集会、続いて9月27日の三里塚関西集会をやりました。全国連の強力な力をいただいて、関西の三里塚勢力を2倍にも、3倍にも増やすことができました。おかげで、10・11の現地集会には、今までにない熱気をもって終えることができました(右写真は、10・25狭山全国集会で挨拶される山本世話人)。
私は、永井代表が話している間、ずーっと会場を見ましたが、全国連の黄色いゼッケンが沢山見えて非常に心強く思いました。この席であらためてお礼を申します。
星稜会館での集会に出てから、数年私は失礼しておりました。89になりまして、もうダメかなと思っていましたが、この案内状を読んだ時に、これはどうしても行かねばならん、これは非常に大切なことだと思った。それは、ここに9月10日に、狭山第3次再審に関する裁判長、弁護団、検察による三者協議会が開かれたということが書いてあります。長い間こんなものは開かれなかったのに、ここで開かれた。これは一体どういう意味なのか。
今の社会情勢から言って、足利事件がああして冤罪がはっきりするというようなこういう状況の中で、これはプラスにとっていいのだろうか。それとも、これは一つの儀礼として、再びこの我々が闘う第3次再審請求を頭から消してしまおうとするペテンではないだろうか。と、まあそういう気持ちでしたので、是非ともこれに参加したいと思いました。
その中に、この証拠を出せという要求に対して、裁判長は10月末までにそれらがあるかどうか回答せよと検察に言った。これ、いったいどういうことですか。これ、「無かった」と検察が言えば、もうそれでもって手続きはみんな済んだというようなことにするんじゃないでしょうか。
12月にふたたび三者協議会がもたれるというように聞いています。今こそ証拠を開示させる。菅家さんは17年で無罪になったといいますけれど、石川一雄さんは40数年なんですよ。仮出獄はしておりますけれども、彼の苦しみ、青年時代から、あるいは少年時代から今まで、どんな苦しみをなしてきたか。これを取り戻すことができなくて、我々は本当に人権を守ることはできないと思います。
今の国家は弱いものを平気でつぶす国です。我々は、それと闘わねばならない。三里塚の実情を見て下さい。あの北側に延伸して、未完成の暫定滑走路をこの22日に2500(メートル)に延ばして、もうはや使用をはじめました。そして、市東孝雄さんを取り囲むように第3の誘導路を作る。絶対に許せない。この石川一雄さんを取り戻すことができなくて、もしも市東孝雄さんをあの権力の力で空港内に閉じ込めてしまって消してしまうというような、そういうことをやらせては、もう日本の将来はありません。
ぜひともこの両方ともに勝たねばならないと思います。そういう気持ちで、私はこのように杖をついて今日まいりましたが、ともに闘いましょう。
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