10・11三里塚現地集会
昨日、10月11日、文字通り雲ひとつない秋晴れの三里塚、東峰の清水の畑(萩原進さん所有)で、3月の全国集会をはるかに上回る、全国から1780名の結集で、「全国集会」が開かれました。
92歳になられた反対同盟の森田恒一さん(元関実世話人)による、「残りの人生を全てかけ、命をかけて天神峰現闘本部への代執行と闘う」という烈々たる決意を込めた開会のあいさつで始まりました。(右写真は、その現闘本部前をデモする関実の隊列)。
主催者のあいさつに立たれた北原鉱治反対同盟事務局長(左写真)は、「30年前に完成していなければならないはずの空港が半分しかできていないのはなぜか」と43年の闘いの歴史を総括された。 その上で、「三里塚闘争は、全国の人々の共有の財産です。勝てます。追い込んでます。」と、勝利の確信も固く主催者の挨拶を述べられた。
次に基調報告に立った萩原進反対同盟事務局次長(右写真)は、三里塚闘争そのものの全体像と闘いの方向を指し示された。その中で、「三里塚の裁判てのは、裁判で判決が下されたらそれで終わりてのじゃないんですよ。 これが前哨戦。これが現地に帰ってきて、ここで肉弾戦になり、みんなが血を流し、みんなが武装して闘い抜く、その戦場を作るんですね。これが先ほどから言われている現闘本部裁判であり、市東さんの裁判なんですよ。形を変えた代執行なわけですよ。このことを肝に銘じて、今日この場でほんとに決意を固めていただきたい。これが出来ないんだったら、今すぐこの畑から出て行っていただきたい。反対同盟は決意を固めました。やります。」と、私たちに厳しく語りかけられ、その決意を促されたのです。
特別報告が続く。動労千葉の田中委員長、そして関西新空港に反対する住民として永井関実代表と山本世話人、最後に、先日10月4日に亡くなられた北富士忍草母の会事務局長の天野美恵さんを追悼して同盟婦人行動隊の鈴木加代子さんから追悼の言葉が述べられた。89歳になる山本さんからの烈々たる三里塚闘争勝利に寄せる想いを語るそのお元気さに、参加者は大いに励まされた。
続いて、同盟の鈴木謙太郎さんとともに北総の農民のみなさん6人が並ばれ、小川さんが代表して「三里塚とともに全国の農民は決起する」と決意を語られた。続いて謙太郎さんが「農民アピール」を読み上げられた。
今度は、市東孝雄さん(右写真)を先頭に「市東さんの農地取り上げに反対する会」の皆さんが大挙して登壇された。 反対する会の共同代表の井村さん、群馬の会の高階さんに続いて、先日結成されたばかりの沖縄から豊見山さんが、5月の萩原さんと市東さんの沖縄訪問によってあらたな沖縄における三里塚への取り組みが始まったことを紹介された。
次は、三里塚裁判闘争報告。反対同盟弁護団が、葉山弁護士を先頭に8人が登壇し、全員が想いを語られた。
部落解放同盟全国連中央本部をはじめ共闘する住民団体、そして現地支援の共闘団体からそれぞれ決意表明があり、集会宣言、スローガンの採択を行い団結ガンバローを行って、さあ、デモに出発。
この日の司会は、萩原富夫さんと太郎良陽一さんが行った。とりわけ富夫さんは初陣。本当に御苦労さまでした。
反対同盟を先頭にしたデモ(左写真)が、東峰部落を練り歩き、10月22日からの北延伸供用開始攻撃、そして市東さんへの第3誘導路建設攻撃、そして天神峰現闘本部裁判判決=代執行攻撃への怒りと弾劾の声を響き渡らせた。この日のデモに、国家権力機動隊が襲いかかり一人の労働者を不当に逮捕したことを後で知った。怒りをもって抗議する。
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コメント
「覚悟がなければ畑から出て行ってくれ」、目が覚める基調講演ですね!
私は腰を据えて、体調整え体力作りしなくては。
投稿: でっかいちゃん | 2009年10月13日 (火) 16時54分