NAA社長・森中の「再延伸」発言弾劾!
昨日、朝日新聞のインタビューに答えて空港会社NAA社長の森中は、暫定滑走路を再延伸させ、3500メートルとし、発着回数を年30万回(現在の1.5倍化)とすることを改めてぶちあげた。何の展望もなく、三里塚闘争の解体、反対同盟農民の叩き出しを前提としなければ不可能な、このようなNAA森中の新たな宣言を断じて許さない。
前原国交相の「ハブ発言」を「ここ数年の流れと変わらない、予想の範囲内」と先ず明言することで、民主党政権の「東アジア共同体構想」なるものが06年の「アジアゲートウェイ構想」の域を出るものではないことを明らかにして、その反動的な立場を明らかにしている。これ自体許せることではない。
その上で、NAA森中は、「南側の地権者と根気よく話し合い、ご理解を得たいと思っているが、B滑走路をさらに北へ、東関東道の上まで伸ばし、3500メートルまで延ばすこともありうる」と宣言したのだ。
「南側地権者」とは、島村さんのお宅、東峰神社、萩原さんの畑などを指し、東峰部落そのものが無くならない限りありえない。すなわち、三里塚闘争と反対同盟が存在する限り不可能だ。ここに、反対同盟が言う「暫定滑走路を閉鎖し、空港廃港へ」という方針の根拠がある。(右下写真が、暫定滑走路に深々と食い込む東峰神社)
左上の図は、新(第2)誘導路ができる前の図で少し古いが、図の③部分をさらに1000メートル延ばすというもので、東関東自動車道をまたぐことになる。こんな空港は世界にはない危険きわまるものになる。
そもそも、今の暫定滑走路自体が、空港の管制塔から直に見ることができずにテレビモニターで監視せざるを得ないという安全性を無視したものだ。それをさらに1000メートルも北に延ばせば、管制上からも危険極まりないことになる。萩原さんがよく言われる「二つの空港があるみたいなものだ」という事態である。さらに、空港の北の地域の騒音問題など、解決不可能な問題が山積している。これ自体、不可能なプランなのだ。
ここには、3500メートル化、30万回飛行を絶対化し、三里塚闘争の破壊、反対同盟の解体を意図した宣言以外の何物でもないことを重ねて断罪し、こうした悪あがきを続けるNAA森中、国交省に対して怒りを込め弾劾する。
文章中のNAA森中の「発言」は、すべて[asahi.com]から引用。
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コメント
当初の計画、反対同盟の存在その他もろもろにより、空港の破産は確実なのに、まだ悪あがきして滑走路延伸なんぞ持ち出してきましたか。
4車線の高速道路をホイホイ跨ぐ土木工事なぞ、簡単にできるものではない。「反対同盟つぶし」のためだけの、ムダ金使いである。
NAAはとっとと、出てゆきなさ~い
投稿: GO@あるみさん | 2009年10月24日 (土) 22時38分