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2009年9月29日 (火)

9・27特別報告1 三里塚現地からの報告と訴え

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鈴木謙太郎さん

 この関西の9月27日三里塚関西集会、初めて参加させていただきます。萩原事務局次長、市東孝雄さんと来ています。詳しいことは萩原進さんが後からまとめてくれると思いますけれども、私の方からは、今年は7月に第2誘導路ができましたが、その第2誘導路ができる前から第3誘導路の話しが出てきたという、許せないことが起こってきています。09927_2

 これは先ほど、説明がありましたように市東さんの農地と家屋を全部空港の中に囲い込むという絶対に許せない攻撃であり、これから反対同盟は全力で闘っていきます。そのためにも、10・11現地での集会に、みなさんはもとより全国のみなさんに声を掛け合って、今までにない大成功の集会にしたいと思います。

 それを踏まえて、10・22の暫定滑走路北延伸の供用開始を粉砕するまでがんばろうと思っています。これからも反対同盟頑張ります。関西はもとより全国の皆さんとともに最後までがんばっていきます。よろしくお願いいたします。

市東孝雄さん

 今日の三里塚関西集会にお招きいただきありがとうございます。私の裁判闘争とか、援農闘争なんかに見えておられる方が、この中にもたくさんおられると思います。本当に感謝しています。

 私が、親父が死んで、成田に帰ってきてちょうど10年を迎えました。皆様方のいろいろな助けをいただいて、これまでやってこれました。そして何よりも、反対同盟43年の闘いは、周りのいろんな人たちの支えで、特に関実との関係と言うのは、30何年、40年の関係の中でやってきました。その中では、今回、ちょっとね、訳の分かんないことが起こっていますが、それでもね、反対同盟は関実とは最後まで一緒にやるんだということは間違いありません。そして、あくまでも同盟は原則を守って最後まで共にやっていきたい。それは、私だけじゃなくって、同盟のみんながそう考えていると思います。09927_3

 先ほどらいからありましたように、第3誘導路ですね。7月から新誘導路が供用というか使用を始めましたけれど、結局あれが、ちょうど下りてくるところと、下り口と言うか、発着するところとぶつかるというかすれ違うんですよね。これは本当に危険で、ジャンボなんかおそらく無理だと思います。まあ、これからジャンボを飛ばすとか何とか言ってますが、これだけ航空需要が下がってるなかで、もう大型機は必要ない。それでも、なおかつ第3誘導路でうちを囲い込んで作ろうとしているのは、やはりその先にあるのは軍事空港そのものだと思います。親父は土地収用法と闘いましたが、私は、この間民主党になりましたが、農地法、本来の農地法は「農地はそこを耕すものに権利あり」と第1条にあったんですが、その第1条をも取り崩しました。政権が代わりましたけれども、マニュフェスト通りに行くと私たちは絶対に考えていません。

 そういう意味でも、今日集まられた皆さんと共に闘っていきたいと思っています。10・11全国大会、今まで以上の盛り上がりを見せて、これからの空港絶対阻止、廃港までの闘いとして頑張っていきたいと思います。いろいろパンフなども出ているので、いちいち私が説明するよりも読んでいただいて、現地に見えた時に、ああこういうところだと確認していただければ。詳しいことは謙太郎さんが言いましたように進さんの方からいろいろあると思います。

 今日はお招きありがとうございました。頑張りますのでよろしくお願いいたします。

萩原 進さん

 なんか二人、遠慮してみんなこっちに振られて困ったんだけれど。

 先ほど市東さんの方からちょっと出ましたけれど、新たな関実運動がここからもう一度大きく羽ばたいていくというかたちで、今日、ここに200を上回る人々が結集したということを先ず我々も帰って反対同盟のみなさんにこの事実を伝え、これまで以上に関実との絆を強めて行きたいと思います。

 市東さんも含め自分もいろんなこと言われてますけれども、反対同盟はこの秋から来年にかけて本当に闘うんだと、体を張って闘うんだと、この10月の集会、あるいはあらゆる戦線の集会で訴えていこうということで、本日も参ったわけです。あらゆる戦線、あらゆる階層の人々が、同じような形で攻撃を加えられ、同じような目に会っているわけですね。そのような中で、今こそ、大きな闘いのうねりをね、作っていく。いわゆる負の論理で、切って行く論理というんじゃなくって、そういう中で闘えないんだったら闘えない原因をさぐって、手を携えて、引き上げて、あるいは連帯しながら闘い抜いていくその方策を考えていく。そしてそのものを強化していくという立場を取っていかなければならない。まさに三里塚の闘い、あるいは関実の闘いもそうです。大衆運動です。あらゆる人たちがそこに結集していく人民の砦、人民の組織だと思うわけですよ。みなさんが、闘う気があるならば、いつでもそこに参加し、いつでも手を取り合っていく、共に闘いぬいていくそういう陣形を作っていかなければならない。それが今、まさに求められている時じゃないのか。09927_4

 内部をほじくりあって、そして「これはダメなんだ」「あれはダメなんだ」と言ってる時代じゃないんですよ。そんなことやってる時じゃない。文字通り、一緒に手を携えて闘う時なんですよ。あの選挙を見て下さい。あの圧倒的な自民党の敗けかたが示すように、あれは人民の勝利なんですよ。民主党という形をとって選んだけれど、あれに代わるものはないんだけれど、先ずは選ぶことを持って自らの怒りと立場を表明したんですよ。ここで必要なのは、ここでわれわれがどうするのかということが、あの選挙を通して求められている、突きつけられてるんですよ。ここで、関実の闘いが、われわれ三里塚の闘いが人民に示せるかどうかで、人民の砦になるのか、人民の結集の場になるのか、人民の闘いの場になるのかが証明されるわけですよ。そしてそういう中で示していくと言う立場を徹底的に我々はやりぬこうじゃないかということを本当に肝に銘じて、先ほど言いましたけれど、今こそ本当に闘い抜くということをもう一度確認していきたい。

 選挙の例にもれず、常識では考えられないようなことが今行われている。一方ではそういう攻撃があるわけです。三里塚に限って言えば1本の滑走路に3本の誘導路を作る。こんなことがありますか。しかも作っておいてあくまで「暫定だ」「暫定だ」といって40年経ってるんですよ。八ッ場ダムは50何年経ってるんですよ。30年、40年経って出来ないんだったら、その政府は、あるいはそういう体制はダメなんですよ。止めるべきなんですよ。見直すとか何とか言う前に、そんなものはぺしゃんこにしなきゃあだめですよ。

 ちょっと作れば作ったで既成事実として、もっとできるんだからとつないできて40年、50年経ってきてるわけですよ。今までのやり方をやめさせなければならん。今度の10・11の後で、22日に、つぎはぎだらけで作ってきた滑走路で今度は大型機を飛ばすんだと今度は供用開始を行うんですね。「早くできちゃったらから供用するんだ」という言い方するんだけど、そうじゃないんですよ。関西の空港はほんとに文字通り自然の地盤沈下ですけれども、三里塚の空港は、文字通り政治的、社会的、そして物理的に地盤沈下していくんですけれど、表玄関がどうも裏玄関になりそうな状況を今、醸しだしているわけです。羽田との競合、あるいはアジアとの競合という中で、そういう意味で、そこでなんとしても飛ばしましたよと言う風に作っていかなきゃならん。しかし、さっきも言ったように1本の滑走路に3本の誘導路を作らなきゃならない。2本目の誘導路がつい先日供用を開始したばかりですよ。それは何だったのかということですよ。こんなやり方が通っていいのか。三里塚の空港といったら、そこに費やした予算も莫大ですけれども、そこに費やした道路だとか鉄道、貨物基地だとか、民間のホテルだとか、ほんとに莫大な資本を投下せざるを得なかったんですよ。それでも今だに完全にできえないという状況があるんですよ。そういう意味では、「いい加減にして下さい」と言っても過言ではないわけです。出来ないんだったらこちらからぶち壊してやりましょうというのがこれからの闘いだと思うんです。09927_5

 予断になりますが、22日の供用開始を前に市のほうから、地元民に何とか説明がしたいと、あるいは空港会社も来てんですけれども、何かと言えば、一つは、神社攻防の時に立木を切られて、これに対してわれわれ東峰部落は立木を植えたんですね。その植えた木が大きくなっちゃって、航空機の飛行に支障をきたす、航空法違反だから切ってくれないかと言ってきたわけです。木が育つのは当たり前であって、前の木よりまだ低いんだからそんなもの関係ないという形で言ってる。市の方は、大型機が飛ぶかもわかないんで地元民が大変だというんで話し合いたいという。先ず、20万回を30万回にしようといってるその張本人が、なぜ我々に言うのか。先ずCO2の問題で言ったら、飛行機ほどばらまいてるものないんですよ。ドラム缶何十本も1機に積んで一瞬のうちにばらまいてるんでしょう。あれが20万回、30万回来ますよというのを、はいそうですかと聞いていられないですよ。音はうるさいのでわかりますけどね。

  先ほど出ましたけれど、日航はもう潰れますよ。全日空もどうなるかわからない。そこで出てきているのは、もう日本の枠内だけでやっていけないということがあるんですね。09927_8 そこにはアジアゲートウェイなんていう形で表現されてますけれど、安い航空会社、安い飛行機、安い乗務員、そういうものを使っていくんだと。日本の航空会社だとか、日本人だとか、地域は日本だとか、そんなこと言ってられない。だからアジアに求めていくんだ、多国籍のものも含めてやっていくんだ。だから資金調達もアメリカに頼って行くのも国土交通省のやりかたでしょ。一方では全国空港整備特別会計と言うのがあって、これは奥の院というか隠し金みたいなもので、分捕り合戦やってるんですが、そんなものを見直したら空港の拡張など出来やしないし、全国の空港そのものが、代議士が「おらが空港」とみんなが作って、借金だらけになって、赤字経営だとか言って地元民に押し付けてるけれども、本来、彼らの自己責任として返してもらいたいんですよ。そんなものは。そういう形でやって、選挙に勝つためにしかやってこなかった。政争の具として行われてきた。三里塚の空港もそうですよ。そういう中で行われてきた空港政策、宇宙産業政策。確かに日本は決定的な遅れがありますよ。しかし、それを一気に取り戻そうとするところから焦りの政策が出てくるわけですよ。

 だけども、もうこういう意味では、われわれは彼らの首根っこを押さえたと言いきれるように、内閣そのもののの地盤沈下は免れないところまで来てるんです。ですから、暫定滑走路から這い上がって、まずそれを閉鎖して、そして4000メートル滑走路に攻撃を仕掛けて完全廃港の闘いへもっていく、そういう闘いをやろうじゃないかというのが自分たちの夢なんですね。それは、決して夢じゃない。政権が変わったと、そこに我々はゆだねるようなことは絶対にいたしません。むしろ、もっと違った意味でぎりぎりと絞られてくるかもしれない。だったらいいと、それをも受けて立とう。むしろそういう中で彼らに頼ってきた民衆が、彼らもやっぱり支持し切れないという状況の中で、われわれの方に与してくるという自信と確信と闘いを組んでいく。それが三里塚の命題だと思います。09927_9

 そういう中で兄弟的なものである関西の闘いと文字通り密に闘いを組んで、民衆の中に分け入って、入って行って一緒に闘おうじゃないかと訴えてやっていきたいと思います。確かに厳しさはあるけれども、やりがいのある時代に入ったんじゃないかと、そしてほんとに闘えば、われわれが扉を押しあけることができる時代に入ったんじゃないかということを生き生きと感じます。

 ほんとに言うことはいろいろとありますけれども、今日、3人で来てね、来る間中も独りで来るときと違って、意気洋々とできてね、ほんとにいい機会を与えて下さって、ありがとうございます。これからも闘いますので、よろしくお願いいたします。

 

 

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