明日、9・27三里塚関西集会へ!
上の写真(Radio Activeより転載)は、9月24日、山口県祝島から見た田の浦(上関原発予定地)にあがる朝日です。撮影者が、「今回阻止行動が始まって以来、初めて祝島から朝日を拝みました」と書かれています。思わず、この8月5日、祝島を訪れた折に、「祝島島民の会」代表の山戸貞夫さんが、「日が昇るところに田の浦はあり、毎朝、起きれば見たくなくても原発が見える。それを見ながら生活をしなければならないなど耐えられない」と話されたのを思い出しました。
この9月10日からの、「中国電力による埋め立て工事開始」実力阻止の祝島の皆さんの闘いは、2週間を経た今まで、工事開始を阻止し続けています。RadioActive http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/ に昨日掲載された山戸孝さん(祝島島民の会)による「阻止行動の報告とお礼」 にありますが、24日までで延べ漁船250隻、陸上の座り込みは500人以上(島外からの参加者を含めれば1000人以上)が出て闘い抜かれました。(右上写真は、写真右端の陸地に並ぶブイを運び出そうとする台船《写真左》と、阻止線を張る漁船団。RadioActiveより転載)。
そこには、「環境を破壊しつくし、人類に重大な禍根を残す放射能を膨大に生みだし続ける原子力発電なんかいらない。祝島のくらしと漁業、豊な海と島の自然を守りたい」という祝島をはじめ多くの皆さんの命がけの思いが込められていました。まだまだ、闘いは続きます。私たちも、全力で、共に闘っていきたいと念じております。
この闘いを毎日、ブログやメールなどで見つめ、追いかけながら、三里塚の市東孝雄さんの「1億8千万円よりも、1本100円の大根を消費者に届けたい」という言葉を思わざるをえませんでした。
親子3代、90年耕し、今では、無農薬有機栽培の豊な土から、野菜を消費者に直接届けておられる市東孝雄さんは、「農地と農業はかけがえのないものであり、私たちの命です」と断言されます(07年2月19日陳述)。
この農地を、国と空港会社NAA、そして千葉県は、空港建設を理由に、本来農地と耕作者を守るための農地法を用いて、奪おうとしています。しかも、その成田空港は、国の航空政策による羽田空港の拡張と、韓国・インチョン(仁川)空港の極東のハブ空港としての存在によって存在価値を失い、拡張しなければならない理由などどこにもありません。あるとすれば、「米軍の変革と再編」による軍事空港としての重要性からでしかありません。こんなことのために、第1級農地であり、「私たちの命です」という農民の想いを蹴散らして強奪されるなどどうして許されるでしょうか。絶対に許してはなりません。
市東孝雄さんの強い農と農地にかけた想いと三里塚反対同盟を先頭とする三里塚闘争によって追い詰められた国、NAAは、デタラメきわまる暫定滑走路の北延伸工事を強行するばかりでなく、何の必要性もないままこの10月22日から供用開始を強行しようとしています。しかし、この悪辣な攻撃に市東さんが動じることなく農地死守を堅持していることに追い詰められ、破産した彼らは、何と、第3誘導路建設という、正に、市東さんの生活を破壊することを唯一の目的にした攻撃に手をつけたのです。いかに破綻し、追い詰められたが故とはいえ、こんな攻撃がどうして許されるでしょうか。まさに天人とも許されざる所業です。市東さんの農地を守り、市東さんのくらしを守ることは、単に市東さん一人の問題ではなく、国家権力による「日米同盟強化」の政治と、農業破壊・農民圧殺の政治に対する反撃ののろしそのものです。そこに「日本農民の名において闘う」とする三里塚反対同盟の想いと決意があります。
明日の9月27日の三里塚関西集会、そして10月11日の三里塚現地全国集会は、こうした「反撃ののろし」そのものとして決定的に重要な意味を持ってきています。それゆえに、この間、様々な妨害と敵対をも生みだしました。私たち関西実行委員会は、むしろそうした蠢きも私たちの闘いと三里塚闘争の正しさを示すものとして、むしろ、ますます勇気と決意を高めています。みなさんが、この私たちの想いをご理解くださり、9・27から10・11のこの過程に、心を寄せて下さり、共に立ち上がってくださることを、心から訴えます。
明日、午後1時半、大阪市立中央会館にお集まりください。
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コメント
吉沢先生のお話、分かり易かったです。何より、ご自身が闘う立場からのご発言ですから、真実に裏打ちされていました。
反対同盟の方々のご発言はもっと長くてもいいのに、遠慮されて、もったいなかったです。もっと聞きたかったです。
投稿: でっかいちゃん | 2009年9月27日 (日) 22時21分
それにしても、220名は多いと言うべきか?
しかし、おおきな位置を持つ集会だったね。
60才の人が若い人だと言って出てきたのにはこけた。だけど、ヘルパーとして、頑張っているというヘアスカーフは、かっこよかった。
一番は、勝っている闘いだと言うことを強く感じられたことだ。こんな勝利の三里塚闘争から身を引くなどとは、何を考えているのやらと思いました。
スライド説明は、良かった。誘導路が、ぐるっと曲がっていることなど、本当に空港会社は、追いつめられていることがわかった。
あとは、私達の全人民共闘のがんばりだな。各々が、みんなの中にはいることが大事だな。
投稿: 220名か | 2009年9月28日 (月) 11時14分