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2009年7月 3日 (金)

暫定滑走路北延伸供用開始前倒しを断じて許すな!

71916  国・空港会社NAAは、暫定滑走路北延伸部分の供用開始を、3月のA滑走路でのアメリカの貨物機の墜落、炎上事故(2名死亡)を口実に、半年早め、10月22日に強行すると発表した。そして、その準備と称して新誘導路の供用開始を9か月も前倒しした7月下旬に行い、ジャンボジェット・ボーイング747などの運用も航空会社の判断で可能と公表したのだ。そして暫定滑走路北側の待機スペースと南側のB誘導路の5月7日供用開始、5月12日と19日には「電波機能テスト」と称してジャンボ機の新誘導路テスト走行を強行するなどの攻撃をかけてきている。

 こうした一連の攻撃、何よりも10・22供用開始前倒しは、130ホーンを超える爆音などによって「住めない」「生きられない」ことを強制し東峰部落、天神峰部落を一掃することによる三里塚闘争の解体を狙ったものであることは余りにも明らかである。こんな非道がどうして許せようか。私たちは、迫る事態を決定的に重視しなければならない。

 反対同盟事務局次長の萩原進さんは、今年の旗開きで、「まず砦を作ったでしょう。そして塹壕を掘ったんです。この塹壕はあのベトナムの農民につながるんだと、掘って掘って、掘り抜いて代執行を闘い抜いた。・・・今、それなんです。ここにおいて砦を作って、城を作って、塹壕を掘って、市東さんの土地に手を着けるんだったら大変なことになるよという闘いを今やってるんですよ」と提起しておられます。そうした決戦に突入するという戦闘宣言の場として7・5三里塚現地闘争に駆け付けよう。

 先日テレビで、岡山空港など各地の地方空港が韓国・インチョン(仁川)空港と繋がったことによって黒字化してきたと報道されたそうだ。すでに4千メートル滑走路を3本持ち、あと1本も計画中のインチョン(仁川)空港は、極東アジアのハブ空港としての位置を確実に築きつつある。広大な敷地に巨大な流通基地を建設しようともしている。日本の大資本、企業もそれを無視できなくなりつつある。アジア・ゲートウェイ構想で、航空の自由化によって極東アジアの「制空権」を抑え、流通を支配しようとしてきた日本帝国主義は、たまらず羽田空港の4本目の滑走路の2010年供用開始にとどまらず、国内線用の短い滑走路を拡張し国際線で使えるようにするとともに、5本目の滑走路を模索し始めている。

 こうしたインチョン空港の存在と金融恐慌によって、成田空港の昨年末12月の輸出貨物量は何と前年の49%もの落ち込みを示したのだ。こうしたことと羽田空港拡張・国際空港化の動きに焦る成田市・千葉県の地元財界は、「2500メートル滑走路の再延長(南へ延伸=3500メートル化=東峰部落の一掃)」と「年間飛行回数の30万回化」を言ってきたが、6月3日開かれた成田空港対策協議会の年次総会で「横風用滑走路の建設」まで言い出したのだ。44年間、三里塚闘争によって阻止され続けてきた成田空港の「完成」を、あらためて目標としたのだ。

 現在の国・空港会社NAAによる暫定滑走路北延伸部分の供用開始前倒し攻撃は、確かに、こうした地元財界の強い圧力を追い風としたものではある。しかし、この攻撃の背景を、「空港会社と地元経済界の私利私欲」に限っていいのだろうか。

 沖縄の辺野古新基地建設、岩国への米軍空母艦載機部隊の移駐などを軸に、米軍再編が2014年完成を目指して、各地でギリギリと進められようとしている。新グアム協定強行採決に見られるように、日本帝国主義は、明らかにこのアメリカの世界戦略に寄り添い従属しつつある。しかし、同時に田母神などの輩の蠢動と海賊対処法の強行採決、自衛隊3軍のソマリア海域への派遣に見られるように、その中でも独自の道を帝国主義として必死で追い求めている。この米軍再編、日米安保体制の根本的再編を日米の協調とせめぎ合いの中で、日本列島をずたずたに引き裂きながら進めようとしているのだ。そして「北朝鮮の脅威」が声高に叫ばれているのだ。

 「北朝鮮の脅威」を前提に、「日米共同作戦計画5055」は、いく度もの改定を経ながら、昨年、策定を終えたと言われている。これは、米軍再編の中で、実際にどのように軍隊を動かしていくのかの機能部分なのだ。その中で、成田空港は50万から70万と言われる米軍とその武器、装備、食料をはじめとした関連物資などの米本土からの受け入れ空港として計画されているのだ。その時には、当然にも米軍専用の空港とされ、周辺のホテルをはじめすべての諸施設が動員され、公務員はもとより医者・看護婦の医療労働者、運輸労働者など日本の労働者階級が様々なかたちで戦争動員されることを前提としている。そのためには、「暫定滑走路」ではならず、3500メートルであり、また横風用滑走路なのだ。そして、周辺で反対運動が44年も闘い続けられていることなど到底許容できるはずもない。これが日米両政府、帝国主義者どもの成田空港に関わるプランでなくてなんであろう。

 米軍再編の2014年完成に規定され、追い詰められ、沖縄、岩国はもとより三里塚を先頭とした全国の反戦・反基地を闘う労働者、市民の闘いそのもの、いやその影にさえおびえるからこそ、「土地収用法」を失いながら「農地法」を使っての市東さんへの農地強奪という法理を無視した攻撃をはじめとした、この間の暫定滑走路北延伸部分の前倒し攻撃の強行でなくてなんであろう。

 わたし達は、三里塚が文字通り「反戦の砦」であることの意義と、44年にわたる反対同盟の実力闘争、徹底非妥協、話し合い拒否、農地死守の闘いの真髄を見極め、そこに勝利の展望があることを全力で受け止め、この仕掛けられた決戦に挑もうではないか。

 先ずは、7・5三里塚現地闘争をそうした諸戦として全力で決起しよう。そして、関西で、米軍再編と日米安保体制に抗し、関西空港の軍事使用、阪神港(大阪港)の軍事使用を許さない新たなうねりを生み出す第1歩として、9・27東西両軍事空港粉砕・関西三里塚集会とデモを成功させよう。その力を持って、10・11三里塚全国集会、10・22供用開始前倒し攻撃粉砕の闘いへと攻めのぼろう! (冒頭写真は、1971年9月16日農民放送塔 福島菊次郎さんの写真集「戦場からの報告」より)

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