7・5三里塚現地闘争に起とう!
2006年6月、当時の安倍政権が「アジア・ゲートウェイ構想」を発表してから丸3年を経過した。安倍政権が07年夏の参議院選挙の歴史的な敗北によって崩壊したとはいえ、この構想に込められた日本帝国主義の野望は、歴代政権に引き継がれてきた。韓国・インチョン(仁川)空港の飛躍的整備によって成田空港の極東アジアにおけるハブ空港への道が閉ざされているとはいえそうなのだ。いや、むしろそれゆえに、あとのない凶暴さが込められてきたとさえ言えるのではないか。
米軍再編によるアメリカ帝国主義の極東アジア~世界支配がその強大な軍事力を背景に2014年の完成を目指して進む中、民主党をも含む日本の支配勢力による政策は一層のアメリカ従属の色彩を強めつつも、この8月6日ヒロシマで、あの田母神が「ヒロシマの平和を疑う」と題して講演し、核武装を主張することが昨日23日の中国新聞のニュースに伝えられているように、日本独自のアジア支配、戦争と改憲への道が必死で探られていることは言を待たない。それゆえの辺野古新基地建設、岩国への空母艦載機部隊の移駐と基地拡張、そして新グアム協定、さらには、ソマリア海域への自衛隊3軍の派遣と海賊対処法強行成立ではないのか。
こうした蠢きをかろうじて阻止しているものこそ、沖縄、岩国、神奈川などの米軍再編反対のそれぞれの地元での反基地の労働者・市民のたたかいと、その先頭で、43年間にわたって成田空港の完成を阻み、そのハブ空港化を阻止し続けてきた三里塚闘争であることを今一度、私たちは思い返さなければならない。
そして、空港会社NAAと成田市・千葉県経済界の、羽田空港拡張を背景とする成田空港暫定滑走路の3500メートル化(B滑走路完成)と、新たに始まった横風用滑走路完成の大合唱を水路としたこの間の、政府・NAAによる暫定滑走路北延伸攻撃の前倒しこそが、こうした彼我の力関係の中で起こっていることを見据えなければならない。
民家上空40メートルを130ホーンを超えるジャンボ機による飛行、市東さん の農地を農地法で強奪せんとするなどこの間の様々な攻撃を何としても進め、米軍再編に見合った成田空港の整備と、その破綻を強制しかねない三里塚闘争そのものの解体・破壊をかけたものとして、諸攻撃をかけてきていることはあまりにも明白であろう。
金融恐慌による旅客・貨物の激減、減便という状況の中での、当初計画を9か月も前倒ししての新誘導路の供用開始、半年も前倒しした暫定滑走路北延伸部分のこの秋10月22日供用開始など、それ以外に何の理由があろうか。
私たちは、アジア・ゲートウェイ構想を背景とした凄まじい三里塚闘争破壊の攻撃が、それをめぐる決戦が開始されたことをしっかりと確認しよう。7・5三里塚現地闘争とは、そうした事態を見据え、三里塚闘争勝利、成田空港廃港、米軍再編を阻止し、日本帝国主義打倒をかけた緒戦と言っても過言ではない。あらゆる動揺、蠢きはこのことへのたじろぎではないかと私たちは指弾せざるを得ない。一人ひとりの平和と改憲阻止にかけた想いをかけ、7・5三里塚現地闘争に決起するとともに、反戦の砦・三里塚への多くの人々の耳目を集中させる取り組みを開始しよう!
新誘導路の7月前倒し供用阻止! 市東さんの農地を守れ!
7・5 三里塚現地闘争
【とき】 7月5日(日)午後1時30分~ 【ところ】成田市・東峰十字路北側開拓道路
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