憲法第9条改定を許さない6・14全国集会
6月14日、東京・社会文化会館三宅坂ホールで開かれた「憲法9条改定を許さない6・14全国集会」に参加してきました。550人が結集した集会はヤスミン植月千春さんのカヌーんとピアノ演奏(右写真)で始まりました。余りの盛だく さんに、報告は断念。集会宣言と写真でいくつかをご紹介します。
集会宣言
私たちは本日、日本国憲法9条の改定に反対して、ここ社会文化会館に集いました。
私たちは2007年の6・15集会、2008年の6・14フェスタを経るなかで、この集まりは個人の主体的決意に基づいて参加していること、9条改憲阻止という一点での合意に基づいていること、小異を残して大同につくこと、意見の相違ではなく一致点を大切にすること、異なる意見の暴力的排除は認めないこと、以上の原則を確認してきました。本集会でも、私たちはこうした原則を再度確認したいと思います。
今日、平和憲法の精神を踏みにじる解釈改憲によって、自衛隊がイラク、 インド洋、ソマリア沖へと派兵され、憲法9条は空洞化され、基本的人権、 思想信条・言論・表現の自由も侵されています。(左写真は池邊幸恵さんの「平和のメッセージ」とピアノ演奏) また憲法違反である日米安保条約によって、アメリカの戦争政策に沿う在日米軍の再編強化が強行されています。米原子力空母の横須賀母港化は、安保・軍事問題であるとともに、周辺住民の生命に直接関わる環境汚染を引き起こす「原発」が、ついに首都圏に建設されたと同じ意味を持っています。核問題と関連して、また最近北朝鮮での核実験が行われましたが、いかなる理由があれ、いかなる国であれ、人類を滅亡に導く核実験、核兵器、核武装に私たちは反対です。(右写真は、沖縄報告をされる知花昌一さん)
自衛隊の海外派兵や「集団的自衛権」容認に向けての動きは、我が国をじわじわと、再び「戦争の出来る国」へと推し進めるものです。第9条をはじめとする「憲法明文の改定」は、我が国全国民を戦争への道へと大きく駆り立てることになります。
他方、アメリカ発の金融危機は我が国の実体経済を直撃し、非正規雇用者、高齢者を中心とする勤労者と弱者に、一方的にその犠牲が転嫁されています。福祉、介護、教育、などあらゆる面でセーフティネットはズタズタにされ、生活の困難は憲法第25条で保証された生存権さえ脅かすものとなっています。(左写真は、合唱「戦争放棄」を歌う会場全体)
このような状況の下で、私たちは、何をしなければならないのか、何が出来るのでしょうか。
本日ここに集まった私たちは、こうした状況に、まずはそれぞれの置かれた立場から、自分自身の決意によって、自分に可能な抵抗と闘いに起たねばならないことを知っています。
私たちは既に全国の多くの人たちが闘いに立ち上がっていることも知っています。一つ一つの闘いは小さくても、もし多くの運動や闘いが連帯し、協働できれば、それは壮大な力となって、「戦争のできる国」への道に立ちはだかり、迫りくる生活の困難、生命の危機を克服できる力となることを私たちは確信します。(右写真は、集会の最後にシュプレヒコールをあげる)
国会では、今のところ野党議員の抵抗によって、国民投票法による憲法審査会の始動はかろうじて押さえられています。しかし11日には、衆院での審査会規定の強行採決があり、来年の5月には改憲のための「国民投票法」が完全施行され、それ以降は国会での「改憲の発議」がいつでも可能になります。これと真正面から対抗する「9条バンク運動」の提唱もあります。
私たちは、「反改憲」の様々な力と運動が、連帯と協働の精神に基づいて結びつき、大きな国民的力となることの大切さを、今までにも増して自覚しています。 (左写真は、関西の皆さんを中心にしたデモ)
私たちは憲法守る運動、憲法を活かす運動を行っている人たちは勿論、その他の様々な課題、様々な困難や危機と闘っているすべての人たちに、呼びかけたいと思っています。
憲法審査会の始動を許さず、「改憲の発議」を許さない国民運動のために、共に力を合わせようではありませんか。
2009年6月14日
憲法9条改定を許さない6・14全国集会
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