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2009年5月 9日 (土)

5月11日、市東さんの耕作権裁判を傍聴しよう

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 来週の月曜日、5月11日午前10時半から、市東さんの耕作を不法耕作だといいなして、空港会社が農地を取り上げようとして起こした「耕作権裁判」の第11回口頭弁論が開かれます。

 今、国と空港会社は、暫定滑走路の新誘導路の供用開始をこの7月下旬、そして滑走路の北延伸部分の供用開始を当初予定の来年3月(これ自体が許せないが!)を前倒しして、この10月下旬と公表し、先日4月22日には、萩原さんはじめ東峰6軒を戸別に「説明」と称して訪問した。

 金融恐慌のあおりを受けて便数が激減し、しかも、羽田空港の拡張、国際化が進められる中で、暫定滑走路北延伸自体の根拠は失われている。にもかかわらず、なぜ、「前倒し」なのか。成田空港の存在価値が、2014年終了と言われている米軍再編の中で、辺野古、岩国などと並び最も重要な位置を占める極東、朝鮮半島有事の巨大な米軍(少なくとも50万と言われる、その兵員と物資、武器)受け入れの空港だからだ。東峰部落が存在し、市東さんが存在すること自体が許されないからだ。三里塚闘争が存在し、三里塚反対同盟が44年間も闘い抜いていることなど到底許されないからだ。

 しかし、三里塚反対同盟の44年にわたる闘いの前に万策尽きた国、空港会社には、かってそうだった以上に、国策をかざし、権力をかざしての脅ししかなくなったのだ。だから、農地法による農地取り上げ策動であり、何の緊急性もない「前倒し」なのだ。要するに、市東さんに、東峰部落に「出て行け」と露骨に脅すことしかできなくなったのだ。

 三里塚現地おける「徹底非妥協」「実力闘争」を掲げた三里塚反対同盟の闘いと一体となった市東さんの農地をめぐる三つの裁判と天神峰現地闘争本部裁判の闘いが、この敵・国家権力の「脅し」の無力さを突きつけているのだ。だから、市東さんの裁判の決定的な重要性があるのだ。たとえそれが敵・国家権力の側の土俵であろうと、追い詰められているのが国・空港会社なのだから、その土俵をも使い切り、国・空港会社を最後的に追い詰め、勝利の展望をこじ開けようというのが反対同盟の方針だ。このことを、「前倒し」攻撃との決戦局面に入った今だからこそ、しっかりと確認しよう。

 さて、耕作権裁判というのは、空港会社が不当にも農地法によって天神峰、南台(最初の写真の農地)の二か所の市東さんの農地に対して耕作権解除のPhoto 申請を行った。その時に、農地法適用を不法に使うために農地取得の事実を誤魔化そうとするあまり、肝心の農地の特定を誤るという決定的なミスを起こした。しかし、もともと不当、不法なこの申請を維持するために、何と空港会社は、「居直り強盗」然に、残った農地は、市東さんが不法に耕作していたのだと強弁してこの「耕作権裁判」を起こしたのだ。

 右の写真が南台の土地周辺。D(地番41-9)の部分に接した下側(南)が石橋元副委員長の土地と天神峰現地闘争本部を囲むフェンスで、右下端に細くあるのが、最近いつもデモが終了する道路だ。市東さんが耕している農地は、白い太い線で囲まれたA、B、Cの部分。Dは石橋家の立木の陰に隠れ陽が当たらないために畑にならず、石橋が立木の苗などを植えていたことが証言されている。当然、市東さんは親子3代90年にわたって一度も耕したことがない。所が、空港会社はこのDとBを市東さんが賃貸借契約した土地だとした上で、A、Cの土地は賃貸借していないから不法耕作だと断じて、裁判を起こし、市東さんに農地の明け渡しを求めた。これが、07年2月に開始され、11日に第11回口頭弁論が開かれる「耕作権裁判」なのだ。

 当然にも市東さんは、A、B、Cを一体のものと考え耕すとともに、地代を払い続けてきた。このことを根拠に、同盟弁護団は、農地を一体のものと考えるべきものを分離する空港会社側の主張の不自然さを批判するとともに、その前提となってい081020_2 るD(41-9)の土地を市東さんが耕したことがないのに契約の土地だと強弁する空港会社に対して、訴えそのものの不法、不当性を明らかにするものとして追及し、それが耕作権裁判の現在の最大の争点になっている。(左の写真はCの畑でピーマンを収穫している昨年10月20日の援農の様子で、右のフェンスとピーマンの畑の間に雑草の生えた更地が見える。これがDの土地だ。立木の陰になっているのがわかるでしょう。)

 このことは、耕作権解除の申請、そして成田農業委員会の申請の受理と決定、そして千葉県農業会議の審議と千葉県知事の許可決定すべてが違法であり成り立たないことが争点となっているということなのだ。だから、行政訴訟と農地法裁判二つの併合が市東さんと同盟弁護団によって求められているのである。この二つの裁判が正当に進むならば、そもそもこの耕作権裁判は存在しえないということにもなる。そういう争いになっているのだ。

 先日の行政訴訟などの後の記者会見で、弁護団から、実は天神峰の畑の方にもこの「41-9」と同じような問題があることがわかり、面白くなってきたとの指摘があった。明らかに、市東さんの裁判は押している。そして、天神峰現地闘争本部裁判は、この「前倒し」攻撃の意、国家の意志を受け、「国策裁判」として結審を強行しようとした仲戸川裁判長の意図は粉々に砕かれ、先日、北原鉱治反対同盟事務局長の証言が丸一日かけ堂々と勝ち取られた。

 こうした全てを作り上げてきたのは、市東さんをはじめ反対同盟の現地の闘いと一体のものとして取り組む実力闘争の方針と、同盟弁護団の踏ん張りであるとともに、われわれ支援の傍聴闘争だということを行くたびに実感する。とりわけ4月以降、新しい千葉地裁の法廷601号が70人を収容するため、傍聴席の圧力が確実に裁判長どもを追い詰めていることが実感できる。ぜひ、傍聴に駆け付けよう。

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