7・5三里塚現地闘争に結集しよう!
写真は、東峰十字路にある東峰部落の開拓道路。7・5現地闘争の会場。(08年3月31日撮影)
国・国土交通省と成田空港会社(NAA)は、暫定滑走路北延伸部分の工事が終わったとして、その供用開始を当初予定の来春3月を半年近くも前倒しし、10月22日に開始すると発表した(5月20日)。そのために、新誘導路の供用開始をこの7月にも開始すると宣言してきた(4月22日)。
2005年5月、NAA前社長の黒野匡彦は、東峰地区住民にお詫びの書面を提示した中で、次のように言っている。「振り返ってみますと、円卓会議が暫定滑走路なるものを想定していない中で、東峰区の皆様との合意形成を図ることなく、取得済所有地を使った一方的な計画を策定してしまいました。そればかりか、工事についても、事前に十分な説明をしないまま、滑走路の供用時期から逆算して工事スケジュールで一方的に工事を行い、工事の完成が早まったからといって、東峰区の皆様の生活環境に配慮することなく、1ヶ月も供用を前倒ししてしまいました」と謝罪したのだ。
金融恐慌のあおりを受け、成田空港の発着便数が大幅に減少している中で、この5カ月以上の供用開始の前倒しに、東峰区住民と三里塚反対同盟は腹の底からの怒りを表明しておられます。この05年の黒野前社長の謝罪は何だっとのかと。
成田空港のハブ空港からの陥落に焦る日本帝国主義は、アジアゲートウェイ構想(06年)に基づいた航空の自由化、成田・羽田の拡張を宣言していた。しかし、反対同盟の闘いに追い詰められた彼らは、2010年10月予定の羽田の第4滑走路の開業に続いて、国内線用の滑走路の延長と第5滑走路の建設によって羽田の国際線化を余儀なくされている。
このことに焦るNAAと地元経済界の私利私欲による暫定滑走路北延伸から3500メートル化、離発着の1.5倍化(30万回)の要望を水路とし、2014年終了予定の米軍再編に間に合わせるために、成田空港の拡張=暫定滑走路の 3500メートル化(4000メートル化)に突っ走ろうとしているのだ。そのためには、東峰区の住民の存在と、市東さんの農地を守る三里塚反対同盟の闘いの存在など、あってはならないのだ。彼らにとっては「悪夢」以外の何物でもない。それゆえに、何の必要性もない、何の展望もない北延伸部分の供用開始前倒しによる、市東さんへの、東峰区住民への脅し、脅迫をやろうというのが、7月新誘導路供用開始、10月22日北延伸部分の供用開始、来春3月の発着回数の22万回への増加の攻撃だ。(右写真は、09年3月29日)
こんなことを断じて許してはならない。呼びかけられた7月5日の現地闘争、そして、現地実力闘争の一環で、同じ質を持って闘い抜かれている7月21日、27日の市東さんの農地をめぐる裁判闘争と6月25日天神峰現地闘争本部裁判に、全力で結集して、反対同盟、そして市東孝雄さんとともに闘い抜こうではないか。焦る日本帝国主義が追い詰められているが故に、決戦は明らかに前倒しされてきたのだ。10月前倒し供用開始阻止に向け、7・5現地闘争と裁判闘争に決起しよう!
新誘導路の7月前倒し供用阻止!市東さんの農地守れ! 7・5三里塚現地闘争
● 7月5日(日)午後1時30分~ ● 東峰十字路北側開拓道路 (集会後、敷地内デモ)
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