愛宕山を絶対に米軍住宅なんかにさせてなるものか!
住民投票の成果を活かす岩国市民の会代表 大川 清
真夏のような暑い陽射しの照りつける4月12日午後、「愛宕山を絶対に米軍住宅なんかにさせてなるものか!」との熱い思いをもって愛宕山神社前の公園に2000人もの人々が集まり、米軍住宅建設反対の大集会が行われました(上写真)。
そもそもの愛宕山地域開発と基地沖合移設事業ですが、「安全対策、騒音対 策」という名目で市民の悲願として、海を埋め立て滑走路を1キロ沖合に移設しようと始められたのが沖合移設事業でしたが、いざ蓋を開けてみればそこに倍以上の戦闘機を持ってくるというのです。私たち市民はまんまと騙されたわけです。またその沖合移設の埋め立て用土砂を得るために愛宕山という岩国市民の象徴であった山(信仰の山であり、さらに市の中心部にあって鎮守の森として市民の憩いの山であった)を削って住宅開発を行ってきました。当初、地元住民の方々は反対しましたが「病院や学校、店舗や様々な施設が出来、より住みよい地域になるんだ」と説得され泣く泣く了承したといいます。基地の騒音対策のため、より住みよい街づくりのためと信じて、工事中のダイナマイトの音や掘削機の振動にも耐えてこられたのです。それが蓋を開けてみれば、住宅地として売れる見込みがなく赤字となるので国に売却して米軍住宅にしようというのです。最初から画策されていたことだと思いますが、あまりにも私たち岩国市民をバカにした話ではないでしょうか。
そんな横暴を許すまいと炎天下の中、2000人が愛宕山に集まりました。まず愛宕山を守る会の岡村代表が11万人をこえる米軍住宅反対署名(うち岩国 市民5万人超)の報告とお礼を述べ、井原前市長(左写真)も体を張ってでも愛宕山を守り抜いていくという強い決意を述べられて、続いて次々に市民がそれぞれに思いのこもったインパクトのある訴えかけをし、最後に「するさと」の大合唱と「艦載機より平和の紙飛行機」ということで数日前から新聞チラシを使い、みんなで折った2000機以上の紙飛行機を皮肉と願いを込めて愛宕山の大空に飛ばしました。
10年前、岩国に赴任した当時、基地に対峙するようなことを公の場で発言することがタブーのような何とも言えぬ威圧感が町全体にありました。それが住民投票はじめ市民の粘り強い歩みによって、多くの市民がこぞって声を上げる姿に本当に胸が熱くなりました。
国が圧力をかけても立ちあがる市民! 愛宕山の闘い、そして爆音訴訟、無謀な艦載機移転が撤回されることを信じて、全国の方々と連帯し諦めることなく粘り強く闘っていきたいと思っています。
住民手作りの愛宕山大集会に思いを寄せて下さった方々、全国から署名を寄せて下さった方々にこの場を借り心から感謝します。今後ともよろしくお願いいたします。
(右写真は、4月12日、愛宕山大集会の入口で当日のプログラムを配っておられた大川清さん。この文章は、5月19日、お訪ねした折に頂いたもので、無断で掲載させていただきました。)
なお、管理人は、明日早朝から、25日まで沖縄に向かいます。梅雨入りで連日雨のようですが、辺野古をはじめ、知花昌一さんのご協力を得ながら回ったり、沖縄のみなさんとの交流をしてきたいと思っております。今からドキドキしています。そのため、「今週の産直野菜」をはじめ、25日までは、当ブログはお休みさせていただきます。
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