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2009年4月13日 (月)

暫定滑走路北延伸部分の前倒し供用開始攻撃を許すな!

Photo  新聞各紙(関東版)は、4月10日、金子国土交通相が記者会見で成田空港の暫定滑走路の北延伸部分の供用開始を、当初予定の来年3月より早めて、今年10月に前倒しすることを発表し、成田空港会社(NAA)と協議に入ったと公表した。理由は、この3月のアメリカの貨物機(フェデックス社)の激突・炎上事故により「計171便が欠航や目的地の変更を強いられた」ことをあげ、暫定滑走路にジャンボを離着陸できるようにするためというのである。

 三里塚芝山連合空港反対同盟は、直ちに11日、「弾劾声明」を発した(同盟ブログ http://www.sanrizuka-doumei.jp/blog/2009/04/post_639.html をご覧ください)。

 私たちもまた、この同盟の弾劾声明を全面的に支持するとともに、国土交通省、NAAによる姑息な「前倒し供用開始」攻撃を、満腔の怒りを込め弾劾する。

 そもそも、フェデックス社の激突・炎上事故が起こるまでもなく、成田空港がもともと突風などによる安全性に問題のある空港であることは指摘されてきた。事実、開港して1年もたたない2003年1月、エアー・ジャパン機(乗客・乗員102名)が、今回と同じウインドシアにあおられ、雨と重なって滑走路をオーバーランし、滑走路南端直近にある東峰神社手前で止まるという、大惨事寸前の事故が起こったのをはじめ、ウインドシアによる事故は報じられていないだけで、たびたび起こっていたと言われている。原因は安全性を無視した、無理な運航にあることは明らかだ。

 そもそも成田空港は、計画内定からわずか2週間という短期間で、住民への説明や公聴会など大型公共事業として当然の手続きすら一切行われずに閣議決定し、機動隊暴力と、国策を振りかざしつつのカネの力で押し進め、43年もたった今も完成できていないにもかかわらず運航を強行していること自体に問題があるのだ。4000メートルのA滑走路の供用開始自体、1978年「暫定開港」と言わざるを得なかったし、そのことは今も変わっていない。このこと自体が、安全性を無視した運航の強行であることを何よりも物語っている。フェデックス社の事故は、機体の欠陥や、異常気象、あるいはパイロットによるミスなどではなく、こうした国家権力総がかりによる事故以外の何物でもない。

 そのことを一切棚上げし、何ゆえの北延伸の供用開始の前倒し強行なのかだ。

 成田空港のハブ空港化が言われて久しい。またこのことを理由に暫定滑走路の供用、そして北延伸が強行されてきた。しかし、これはためにする理由でしかないことは最早明らかだ。韓国の仁川(インチョン)空港が既に4000メートル滑走路3本をもち(さらに1本を建設予定)、日本国内の26空港と結ばれ、アジア有数のハブ空港として機能し、もはや羽田を併せても太刀打ちできないことは明らかになっている。焦る日本政府は、この間、羽田の4本目の滑走路の201F 0年度供用開始に加えて、5本目の滑走路の建設、そして国内線用に作られた短い滑走路の延長による国際線への対応を発表している。確かに、羽田・成田の一体運用による航空自由化への道筋が「アジア・ゲートウェイ構想」で語られていた。しかし、羽田の一気の拡大は、すべてをもう一度羽田に集中することで、この現実に対応しようとしているのだ。

 あらたな朝鮮戦争、北朝鮮への侵略を想定した日米共同作戦計画5055は、08年大幅な見直しが行われた上で、すでに昨年に策定が終わっていると言われている。そして米軍再編が、2014年には一切を終ろうとしている。習志野航空自衛隊基地への迎撃ミサイルPACⅢの配備が、成田空港警備のためであることは周知の事実である。今回の北朝鮮による「ミサイル」騒ぎの中でも習志野のPACⅢは「首都警備」の一環として習志野を動かなかった。わずか20キロしか対応できないミサイルが、習志野に置きとどめられたのは、成田空港警備であったからに他ならない。朝鮮有事の折には、5055によって、成田空港はアメリカ本土からの中継地点として、米軍専用の空港となる非常に重要な位置にあることが、すでに明らかになっている。だから、羽田の強化、拡大なのである。

 千葉日報が報じるように、「空港規模の拡大に見合う空港管理態勢が整わない」中での暫定滑走路北延伸供用の前倒しとは、3・29全国集会で、明らかに新たな決戦への態勢を整え始めた三里塚反対同盟を先頭とした三里塚陣形への国家権力の恐怖であり、それ故の先制的な攻撃以外の何ものでもない。米軍再編の要ともなる空港周辺で、43年間も空港完成を阻止し、「軍事使用反対」を訴えて闘う勢力があることなど、米軍再編、5055にとって、日米両政府にとって到底許容できるものではない。それゆえの、市東さんの農地への農地法による強奪攻撃であり、天神峰現闘本部裁判への異常極まる訴訟指揮なのである。そして、空港反対運動を根絶やしにするための、東峰、天神峰部落の根絶をねらった3500メートル化、30万回飛行化宣言攻撃に他ならない。ただただ反対同盟に重圧を加え、たたき出すことを狙ったやみくもな襲撃的攻撃以外の何ものでもない。こんなことがどうして許されようか。ただちに暫定滑走路北延伸の前倒し攻撃に反撃していこう。

 みなさん。援農、現地調査などあらゆる機会を通して、現地との交流の輪を広げ、こうした攻撃をはね返す陣形を早急に作っていこう。沖縄、岩国をはじめ米軍再編と闘うあらゆる反戦、反基地を闘う人々とともに、そして差別と闘うあらゆる人々とともに、格差と貧困、首切りと闘うあらゆる労働者とともに、三里塚を取り囲む重層な輪を作っていこうではありませんか。

 最初の写真は、暫定滑走路の南側で、中央部右手上の方に、滑走路に50メートルまで迫る空港の地面から4メートルも低い開拓道路が迫っていることと、その南に「入」字型に滑走路南端に迫る東峰神社(これも深さ4メートルくらい)があることが手に取るようにお解りいただけると思います。なおこの写真は、新誘導路が作られる前の、東峰の森が健在のころ(たぶん2003年ごろ)の航空写真と思われます。

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