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2009年4月10日 (金)

3・29三里塚全国集会⑧ 開会あいさつ・森田恒一さん

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 本日、この全国総決起集会に結集されたみなさん。本当に御苦労さまです。主催者の一人として、感謝の思いでいっぱいであります。

 さて、本日の決起集会では、ここに掲げられたスローガンにありますように、国家権力による様々な悪政を阻止し、粉砕するものでありますが、中でも反対09329_3 同盟にとって緊急な闘争課題は、天神峰現闘本部の裁判、もうひとつ、市東さんの農地を取り上げる裁判。この二つであります。

 現闘本部の裁判におきましては、これまでの数々の強圧的な裁判長の法廷指揮に対して二度も忌避を申し立てております。これに対する最高裁の判断はまだでておりません。ところが裁判長が、裁判を進めようとすることに対して反対同盟が抗議しているその最中に、裁判の中でも重要な弁護側の証人を無しにして、突如として結審を言い渡すという暴挙を行ったのです。これはもう裁判ではありません。

 市東さんの裁判に関しても同様でありまして、この市東さんの裁判の根拠というのは何かというと、農民と農地を守るために作られた農地法という法律がありますが、この法律の中の1ヵ所を拡大解釈して、これを悪用して、それを根拠に市東さんの農地を取り上げるというとんでもない裁判であります。もちろんこういうことは全く根拠のないことでありまして、この裁判の中でずっと経過を見ておりましても、空港会社の言うことは全くデタラメでありまして、一つ一つつぶされている状態です。しかし、こういうことだから我々の方が裁判が勝てるというわけではありません。安心できません。

 なぜかといいますと、現在の司法は、政府の奴隷です。全く根拠のないことを根拠にして、国家権力の意思が介入してくれば、必ず国家側に立っている。憲法におきましては、司法と立法と行政の三つが、まったく分離独立し、お互いに侵さないということが明記されているにもかかわらず、裁判官は必ず国側を擁護するという状態であります。

 市東さんの裁判におきましても、必ず勝てるという我々は考えをもって臨んでいるのでありますけれども、そういうことは理屈にならない。変な理屈をつけて市東さんを負けにし、空港会社を勝ちにするという、これはみえみえであります。おそら09329_4 く近い将来に、市東さんの農地取り上げの裁判は、国側を、つまり空港会社側を勝ちにして、そして強制代執行と称して、機動隊の暴力でもってこれを取り上げるということが、この近い将来に起こるだろうとと思います。

 私事ですが、私はあと一月ばかりで92歳になります。足の痛い、老人特有の膝関節を患っております。ここに立っているのもやっとというような健康状態でありますけれども、市東さんの農地に代執行が行われるとすれば、私は必ずこれに対して、これを粉砕する思いで代執行に臨む覚悟でおります。みなさんも同じ思いだろうと思います。本日のこの決起集会に、この思いでもって、最後のデモにいたるまで、敵の心胆を寒からしめるような集会、デモをやろうではありませんか。

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