3・29三里塚全国集会② 主催者挨拶・北原鉱治事務局長
全国から結集したすべての闘うみなさん。今日の集会は43年の春を迎えた。今日の天候は風が冷たいけれども、心は燃えています。
今日の全国からの結集をみると、だんだん増えてきている。ということは、今 の世相があまりにも悪いのは、すべての皆さんが心の中で、こんな世の中でいいのか、このままで日本の将来があるのか、この疑問を振り払うためには、三里塚闘争43年の歴史を負った多くの人々が三里塚に心を寄せ、結集したと思います。今の実際を見てもわかるように、いったいどうなるのだろうね、この未来は。
障害者、解放同盟のみなさん。今、私たちは、自らが動かない限り世の中は変わらない。無責任極まりない政治が行われ、国会のあり方を見てもわかるように、何らの責任ももたない政治そのものがあります。労働者のみなさんは、どんどん職場から首を切られ、・・・状況を見た時に、ほんと生きられるか。そのためには、一人ひとりが、自ら動かない限り世の中は変わらない。世の中を変えるために、ここに結集したと思います。
反対同盟は、全国の心ある人々と43年間の闘いを展開してまいりました。この中において多くの犠牲を出しました。逮捕者は3000名以上。将来の展望が見えないために、自殺した農民も2けた以上、・・・に死んでいます。このような犠牲を出してもなお、この成田空港を完全空港にしようとしている。無責任な行政と、これを利用して金儲けをする、労働者の血を吸いながら、こうしている資本家。これではちっとも世の中は良くならない。そのために三里塚は、皆さんと 一緒に未来を作ろう。そのような闘いしかない。そのためにここに集まったと思います。
前回の全国集会から見ると、はるかに参加者が増えております。これは、一人ひとりが、三里塚闘争は我が闘いであるという決意で結集されたと思います。この大地に立って、見てください。環境なんてものはとっくの昔になくなって、・・・・というこの成田空港建設は決して正義のためのものではありません。一部資本家のものであって、決して・・・。国会においては、ペテン的詐欺、そういうような国会議員がいろいろいます。まじめに生きようとしても生きられない時代、この政治を根本から変えないと日本の将来はありません。
特に私は、若い学生、労働者のみなさんに訴えておきたい。君たちの未来が描けるか。それは、君たちが生きるために、自らが立ち上がらない限り、この世の中を変えることはできない。それが三里塚闘争にあるっということを。諸君は、これからの時代を安心して生活できる、安心して学べる学園があって当たり前だ。多くの大学生が、法政大の催しにおいて逮捕され、また福岡の方では、全員・・・という表現の自由と言論の自由があるわけであって、これをどう見る。若い諸君の大学が、キャンパスが、これは君たちのものなんだ。これを、キャンパスを・…たからと言って逮捕する、これはねぇ・・・・・。建設的な未来があるんだよ。この未来を作るために、キャンパスを取り返せ。そして君たちの方向性を 作るために立ち上がれ。
三里塚は君たちの未来のために闘う。そして勝利する。43年間、のうのうとしてきたわけではない。多くの犠牲の上に、今、ここに立っているのだ。今日は、一日、三里塚闘争が何であるかということをもう一度振り返ってみて、共に闘う、そして我々は、農民の将来、労働者の将来、これをみんなの手に取り返すまで闘うことを宣言して私の挨拶を終わります。
(一部、どうしても聞き分けることができませんでした。お詫びします。最後の写真は、4月1日、援農と現地調査に残った若い人たちに語りかけられる北原さんです。)
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