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2009年3月20日 (金)

3・15 講演とパネルの集い③ 基調講演 萩原進さん

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 ごくろうさまです。支配階級の自己崩壊も含めて、恐慌と、究極的には戦争ができるそういう国に向かわざるを得ないような今日の状況。確かに日々厳しい生活と階級情勢を迎えるわけですけれども、このような状況を自分たちは喜びを持って闘う側として迎えたい。いや、もっと言えば、今日の状況をかもしだすために反対同盟は40数年、闘い抜いてきたわけです。この決定的な情勢を自分たちの手によって、新たな社会をつくり、そして全世界的な人民の解放を勝ち取っていきたいと思います。そういう中で、3・29の三里塚の現地の全国集会が、決定的な位置を示すだろうという風に思います。

 レジメが入っていると思いますけれども、これは3・29で自分が述べることをつい先日作ったばかりで、まだ練れていませんので、今日うまくできるかどうかというのがありますが、3・29にはもう少し練った発言ができると思います。ここに書かれているように、三里塚の情勢も非常に煮詰まっておりますけれども、それ以上に昨年秋から今日までに至る情勢は、われわれの予想を超えたところにあるんじゃないかと思います。人民にたいする搾取や暴力的な攻撃ははびこるだろうと一方で思いますけれども、それ以上に支配者が今後体制を維持していくためには、今までのようなやり方では行きえないというところまで陥っている。三里塚的にも、安倍をはじめとして、福田、そして今の総理大臣にしても、よれよれの中で何をやっても支持率ゼロにひとしい状況の中で、自らの延命のためにしか物事を考えられない、そのような状況の中に叩き込まれている。労働者も農民も、一切の今まで与えられたというより勝ち取ってきた権利をはく奪していくという攻撃がはびこってくる。先の北海道におけるサミットにおいても、貿易問題が主だと言っておったにもかかわらずWTOがここでも決裂し、その年の暮れの会議においても入口で決裂しちゃうと。自国が大恐慌の中でもはや生きるためには、何としても自分を守るために防衛的にならざるを得ないというところで、保護主義がはびこってくるだろう。その行きつく所が戦争への道をたどっていく、そういう歴史が日本においても、世界的にも立証されてきているんじゃないか。そういう状況が今日、世界的に、同時に同じ問題として発生してるわけです。そこで三里塚においても、この問題から発生する問題として土地取り上げがそこで発生するし、現在行われている・・・完全空港化を彼らが唱えている北延伸をそういう作業として行われているんだということを現在の情勢が物語っているんです。

 彼らは秋までに工事を完成させて来年3月に共用するというスケジュールです09315_2 けれども、考えてみていただきたいけれど、三里塚空港が、今は1本の滑走路ともう1本は非常に短い滑走路でおいて飛行を展開してきたという状況がありますけれども、ご多聞にもれず、現在の大恐慌の中で、昨年12月の状況を見てみれば、新聞を添付していますけれど(右写真)、現在の輸出額をとってみても49%も減少、半分になってるんですね。こんなことが考えられるのかどうか。あのトヨタが2兆円の利益を出していたのが、一夜にして赤字になっちゃう。こんなことは今、ほんとに考えられるのかどうかということが、現実として起こっているんですね。手品師がやったってこんなことできないですよ。マジックでやったってできないようなことが、ドラマティックに展開されている。そのことが今の社会の姿、経済の姿、政治の姿でなはいのか。我々は、先ほど言いましたけれど、このような事態をわれわれが闘い抜いてきた成果として迎え撃つ、このことを自分たちは願っていたんだ、喜びを持って迎え撃つし、この日のために闘って来たんだということをはっきりした上で、問題を立てていきたいというふうに思います。

 先ず第1に、そういう攻撃はありますけれども、三里塚の現地においては、北へ北へと2度、北延伸と言う形で騒音区域だとか空港の保安施設だとかいうかたちで買収してきた土地に滑走路を延長してきたわけですね。第1回目には、北へ800メートルずらして、そして2180メートルの滑走路を作った。そして飛ばしてみたら、これじゃあ非常に短いと。そして事故を起こしたりなんかしている。09315_5 これじゃあしょうがないと、2500メートルにするためには、もう320メートル延ばさなきゃあならんとやっているのが今の姿なんですね。いわゆる「平行滑走 路」というけれど、平行じゃなくって、北へ北へと、800と320、1120メートルも伸ばしてるんですね。2500メートルのうち1120メートル北側へずらしている。半分近く北側へ滑走路を追いやっている。これは何かと言うと、南側にわれわれの土地があったり、そして民家があったり、反対する1坪があったり、開拓道路があったり、墓地があったり、そういうものがあるために、そういう状況にしかなりえない。われわれを叩きのめしてその土地を奪うことができえなかった。その結果が、つぎはぎだらけの空港を造らざるを得なかった。40何年経ってもまだできえないという状況を醸しだしたんです。こういう形で作った2500メートルが、ほんとに国際空港として通用するのかしないのかと言ったら、世界的にも明らかになってるんです。現にそういう意味で旅客数も減少し、そして航空会社も減便を余儀なくされて現在きているわけですね。そういうところでしか10月の完成も見ることができないし、3月の共用開始を迎えざるを得ないところまで追いつめているわけです。これは、みなさんの力のおかげで、われわれもそこにがんばりぬいて闘い抜いた結果として今日、そういう形になってるわけですね。

 だけども、もう一方で、これを何としても形だけでも作らざるを得ない、そして1メートルでも長い滑走路を作って、何にしても一方である軍事に使用するためにもこういう滑走路を造らざるを得ないという形で、今、しゃにむに行われている工事が北延伸の姿なわけです。承知のように、三里塚の闘いと言うのは、そういう意味で、土地を取り上げて滑走路を作り、飛行場を完成させていく、そういうものに対する闘いと、もう一つは飛行場がもつ政治的、社会的な意味でもつ軍事性という問題で、軍事空港としてとらえて反対して、われわれは闘い抜いておるわけですけれども、そういう形で、2500メートルの滑走路を作って、4000メートルと2500メートルの滑走路を作って完成したという姿を世の中に示さなければならないというところが今あるわけですけれども、それじゃあ、これを先ほど言いましたけれど世界的に見てどうなのかというと、完全にアジアにおけるハブ空港としての位置は陥落したと言っていいわけですね。そういう意味では、韓国における仁川(インチョン)空港ですか、これなど一つの空港で25を上回る地方の空港に対する乗り継ぎができるし、年間53万回の飛行回数を備えているわけですね。今度成田を今、20万回、これを30万回にするんだといったって、成田と羽田を足して一つの空港にひとしいような状況を醸しだしてるわけです。ですから支配者の中では、距離的に見ても、そして何よりも反対運動の強い成田を日本の表玄関にするんだったら羽田の方がいいんじゃないかというところで、羽田の拡張問題がなされて、同じ時期に4本目の滑走路ができるわけですけれど09315_7 も、今度5本目の滑走路を検討すると言った途端に千葉県側は、非常な反発を起こして、羽田にみんな持っていかれちゃう、話しが違うという形で反発を強めてるわけです。ですから、余計にそういう意味では2500メートル滑走路を早く完成して、旅客数を増やして、便数を20万回から30万回に増やすんだ。そして 24時間の空港化にするんだと、民間を組織して、あるいは地方自治体を組織して総仕上げしようという動きに出てきている。

 そういう動きの中で市東さんの土地取り上げという問題が出てきてるわけです。そう意味では、単にここに市東さんの土地があって、これが邪魔だから土地 をどかせとか、奪いとるなどという個別の話じゃないんですね。体制側にとって見れば、体制をかけたものとしてそこに存在している。ですから体制をかけて収奪をしなければならないというところで出発したのが市東さんの農地取り上げの問題としてあるわけです。ですから情勢を先ほど述べましたけれども、そういう中で、今日の航空需要も含めて、それじゃあ10万回増やしたらそれで全部埋まるのかと言ったら、そういう情勢でもないし、空港自体そのものがつぎはぎだらけで、そういう意味での実際の国際空港の体をなしていないというところまで追いつめてるわけですね。三里塚の空港というのは。だけども、一方では軍事使用するのと、もう一つはこのような闘いに支配者が屈したという姿を見せたくないという形が往々にしてあるわけですね。ですから、何としてもこの空港を作ることをもって反対運動をつぶし、三里塚の名をこの世の中から消したいというような状況が、この秋から来年3月に向けた状況の中で、そういうものが民間の反革命も使いながらやってくるだろう。そういう意味では非常に厳しい闘いとしてあるし、また一方でそこまで引きづり出したものとして我々の成果としてあるし、それを徹底的に打ちのめしていく闘いが必要なんだ。そのことを日本の全人民に訴えて、もう一度三里塚の闘いを根底から広範な闘いとして闘いを作りなおし、そういう中で三里塚のように闘おうじゃないかという闘いを展開する。ややもすると、今までは三里塚は非常に暴力集団だ、あるいは過激派の闘いだと宣伝され、現にそういう闘いもしました。しかし、それだけの闘いでもありません。だけども、今日迎えている状況は、正に労働者も、あらゆる層の人たちも闘わなければ生きられない世の中になるわけですね。そうすると三里塚のような闘いをやることを通してしか勝てないんですよ。そいうことを民衆もわかっている。また、そういう言葉も、素直に聞いてる情勢を迎えたんじゃないか、という風に思うわけですよ。ですから、われわれの位置というのは非常に大きな位置を占めてくるんじゃないかと思うし、一方ではそれに対する責任もひしひしと感じる時代だと思うわけです。ですから、あらためて、3月29日の集会というのは、決定的な要素を持っていると同時に、数の力を持って空港を包囲するような闘いを展開したいと思います。(つづく)

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