3・15 講演とパネルの集い② 緊急アピール
どうもご苦労様です。お手許にありますレジメの最後から三枚目に「弾劾声明」と言う文章があります。一昨日、反対同盟が出されました。その裏側に「事実経過」というのがあります。それをご覧になりながらお聞きいただきたいと思います。
三日前、3月12日、仲戸川裁判長は、民事訴訟法で認められている特別抗告がなされている時には審理を進めることができないという法律、規定があるにもかかわらず、それを無視して法廷を開き、しかもそれに対して抗議している反対同盟、弁護団が法廷に出ないことを根拠に、「尋問を拒否した」とし、審理の必要がないとして、当日の10分足らずの裁判をもって、天神峰現闘本部裁判の最終的な結審、4月23日に最終弁論。それが行われなければ結審を終るという提起を行いました。乱暴極まりないというよりは、仲戸川裁判長独りの判断でこんなことができるはずがない。明らかに、国家権力が、2010年の暫定滑走路北延伸、3500メートル化、つまり東峰や天神峰から農民を叩き出し、今、永井さんから提起があったような、正に米軍再編に見合った成田空港を完成させるために突撃を開始した。そういう事態が三日前に起こりました。詳しくは「事実経過」をご覧ください。
それでは反対同盟の弾劾声明を紹介します。
弾劾声明 三里塚芝山連合空港反対同盟
3月12日、千葉地裁民事5部・仲戸川隆人裁判長は、反対同盟不在の欠席裁判を強行し、突如、証人調べを打ち切って事実上の結審を宣言した。
わが三里塚芝山連合空港反対同盟は、仲戸川裁判長による前代未聞の暴挙を満身の怒りを込めて弾劾する。
裁判官忌避の即時抗告が出された以上、裁判手続きは即刻停止されなけれ ばならない。仲戸川裁判長は、忌避申立に対する配点原則を破って自ら却下し、これに対する即時抗告を受理していながら法を破って開廷を強行した。
そして被告・反対同盟不在の法廷で、その必要性を認めて決定したはずの被告側3人の証人調べを理由なく取り消し、次回を最終弁論とすると一方的に指定して、弁論がなければ結審だと宣告した。
憲法と民事訴訟法破壊の欠席裁判におけるこの所行は、反対同盟の立証活動を剥奪する暴挙であり、偏った審理の暴走であって断じて認めることができない。
仲戸川裁判長の訴訟指揮は、始めから原告・空港会社に与する不当なものである。最大争点である地上権の成否について、これを証明する登記物件(木造建物)の検証をかたくなに拒否し、決定的な立証活動を闇に封じた。
不当かつ強権的な指揮を乱発し、過剰警備による不当逮捕を引き起こした。
「犯罪被害者保護」の要請から刑事裁判に導入された例外的な方式(ビデオリンク)を、建物撤去・土地明け渡しの本件に適用し、最重要証人の偽証を許す訴訟指揮に踏み切った。
これらに対する正当な権利行使に追いつめられ、なりふり構わず証人調べを打ち切り結審を宣言した。
一人としてまともな証拠調べをせず、実地検証もしないで、どうして公正な判決が書けるのか。この裁判は暫定滑走路北延伸と市東さんの農地強奪のための収用攻撃であり、国策裁判である。裁判員制度に象徴される司法制度改悪と一体の攻撃であり、必ずうち破らなければならない。
反対同盟は決意も新たに不屈の実力闘争を宣言する。この裁判闘争を徹底的に闘い抜く。3・29全国集会に怒りの大結集を呼びかける。
2009年3月13日
この反対同盟の弾劾声明を、本集会の名において全面的に支持するととも に、新たな闘いを本集会の名において打ち出していきたいと考えております。何よりも3・29への総決起とともに、次回の公判、結審とされる4月23日に、萩原さんは先日の総括集会、弾劾集会の中で「100人を超える名のある人たちを先頭とした逮捕も辞さぬ闘いをやりぬこう。裁判を粉砕しよう」と提起しておられます。その提起に応えていくことを訴えて、私の方からの緊急アピールといたします。
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