3・15「米軍再編と闘う 講演とパネルの集い」(速報)
昨日、「米軍再編と闘う - 三里塚・沖縄・岩国・関西を結ぶ 3・15 講演とパネルの集い」が、大阪市立中央会館のホールをいっぱいにして熱気のある本当にいい集会がもたれました。三里塚とともに、沖縄、岩国の闘いが、全国の反基地を闘う人々をはじめいろいろな人々が一つになって、この国を変えていこう、変えていける。そういう決意と確信にあふれた萩原進さん、知花昌一さん、大川清さん、そして関実の永井満さん、あるいは中田潔さんのそれぞれの報告と 提起に、参加した185人の皆さんが熱心に聞き入り、3・29三里塚現地へ行こうという熱い想いを抱いておられるのが感じられました。3時間を超える密度の濃い集会でしたが、長さを感じさせませんでした。
主催者の挨拶に立った関実代表の永井満さんから、3・29三里塚に向けたこの集会の意義と、米軍再編と闘うことの意味が提起された。
そのあと、事務局から、先日の3月12日に起こった天神峰現闘本部裁判での仲戸川裁判長とその背後にある国家権力の不当、暴虐な攻撃に対する三里塚反対同盟の弾劾声明を紹介しての緊急アピールが行われた。
主催者でもある三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進さん(事務局次長)から、基調講演が行われた。3・29全国闘争での基調を考えているそのままを話し たいとされて、安倍の「アジア・ゲートウェイ構想」に象徴される、農地法改悪攻撃をはじめとした国の暫定滑走路北延伸攻撃を断罪した。そして勝利の確信も固く「三里塚のように闘おう」と提起された。
沖縄の読谷村村議の知花昌一さんから、特別報告が行われた。沖縄が平和憲法の下に「復帰」したのではなく、日米安保条約のもとに入っただけだとされ、具体的にこの3月に起こったいくつもの米軍による事件を紹介しつつ、沖縄の闘いを報告された上で、沖縄における三里塚への熱い思いを紹介しつつ、「過去のいきさつを乗り越えてともに闘っていこう」と提起された。
部落解放同盟全国連の中田潔さん(中央本部書記長)からも特別報告として、部落の共同体を破壊する攻撃としてかけられている「住宅家賃値上げ」に対する、闘いの決意と、全国連5万人の組織建設を実現することを通して全国水平社の今日的再現を勝ち取っていきたいと語られた。そして3・29三里塚への全力での取り組みと、反対同盟と関実とともに闘い抜くことを明らかにされた。
休憩の後、パネルディスカッション。永井さんが司会をして進める。遅れて駆けつけられた「住民投票の成果を活かす岩国市民の会」代表の大川清さんから、住民投票(06年)から市長選(08年)に至る闘いの経緯と国、米軍が総がかりでかけてきた卑劣な攻撃を弾劾された。そして沖縄の方々をはじめとした励ましによって「闘いはこれからだ」という確信にみちた想いを語られた。
大川さんの話しの後、三里塚の萩原さん、沖縄の知花さん、そして永井さんも交え素晴らしい意見交換が行われた。「3・8分裂」をめぐる今日の闘いの状況について萩原さんに率直な問いが出されるなど、それぞれの闘いの重さからくるその真剣な討論に私たち聴くものは本当に引き込まれた。1時間20分ほどの時間を感じさせない密度の濃い、しかも、共に闘う熱意にあふれた交流が実現されたのです。最後に、萩原さんから知花さん、大川さんへの3・29への招きを持ってパネルを終えました。
最後に関実世話人の山本善偉さんから、まとめの挨拶が行われ、3・29三里塚現地へ総決起しようと団結ガンバロウで締めくくられた。
関実としては、この集会の全てを掘り起こして、早急にパンフレットにしてご報告したいと考えております。ご期待下さい。今日は、これから東京高裁での「暫定滑走路認可差し止め裁判控訴審」の最終弁論が行われますので、萩原さんとともに東京に向かいます。その報告もご期待下さい。
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コメント
反対同盟の非常な闘いに、心打たれます。
ところで、労働組合の関わりについて、是非、載せて下さい。沖縄の辺野古の件でもそうですが、反対する人たちが、建設労働者に水中であわや大変な事になるところだったという被害を受けたと聞きます。逆に、その建設に携わる労働者が反対したら、やはり、大きな力になるでしょう。三里塚でも、基地建設でも同じです。ただ、沖縄では多くの人たちが基地関連の仕事をしていると聞き、大変だと言われます。反対したら、解雇になる、生活できなくなると言うことです。逆に、この点を越えたら、沖縄基地も、三里塚空港も、出きなくなる、動かなくなると言うことでしょう。基地建設の仕事、基地維持の仕事などの労働者の基地反対行動への組織化が本当に大事だと思います。こんな夢を持っているところです。宜しく。
投稿: 京都生協の働く仲間の会 | 2009年3月25日 (水) 10時52分