神戸空港反対闘争 2月15日
今日は、神戸空港が3年前に開港を強行した日です。
昨日、2月15日、開港して丸3年を迎えた神戸空港を廃港にしようと「神戸空港反対市民集会」が、123人の結集のもとで開かれました。開港した翌年は、参加者が減りましたが、それから2年続けて、わずかずつですが増え続けています。
この集会では恒例になった「はるまきちまき」さんの心温まる演奏と唄から集会が始まりました。三里塚芝山連合空港反対同盟からのメッセージが紹介された後、粟原富夫新社会党市議から、市議会報告として財政問題を中心に神戸空港の破たんの現状が報告されました。ついで、神戸空港への財源投入が市民生活に犠牲をすでに生んでいると市営住宅家賃の値上げ、減免制度の廃止、そして追い出しという市民の生存権を奪う神戸市行政を批判する 「家賃値上げ反対番町住民の会」からの特別アピールがありました。
「近ごろ考えること-神戸に住んで30年」と講演に立たれた早川和男さん(右写真・神戸大学名誉教授)は、神戸に住む学者の多くの物言わぬ現状をユーモアを交え指摘しながら、震災に対する被災者対策の「住んでいる人の目線から」の対策が行われている各地の様子を明らかにして、神戸市のこの40年以上にわたる経緯の中で明らかになったひどい市民不在の行政の在り方を指弾された。そしてそれをどうしていくのかだと私たちに問いかけられたのです。
基調報告に立った讃岐田訓さん(左写真・京都学園大学教授、市民の会代表) は、 粟原市議の報告を受ける形で、売れない土地処分の問題、空港の赤字化などを指摘した上で、市民病院の移転問題に見られる市政の流れが、神戸を戦争に向けた基地の街にしようとしていると指摘。その上で、市民の会が行ってきた海洋調査で神戸空港の埋め立てが大阪湾を破壊している現状を専門家として明らかにされた。
そのあと、リレーアピールが行われました。淡路の空を守る会の代表永井満さん。関西新空港絶対反対泉州住民の会の国賀祥司事務局長。神戸再生フォーラムの高田富三さん。止めよう戦争!百万人署名運動・兵庫県連絡会の梶原義行さん。被災地雇用と生活要求者組合の蒲牟田宏さん。神戸YWCAの寺沢京子さん。そして市民の会。次々と、それぞれの立場からの神戸空港に対する怒りの声と、お互いに手を結んで繋がっていこうという提起が行われました。
最後に市民の会の後藤尚生さんがまとめの挨拶と団結ガンバロー(最初の写真)をして、熱気のこもった集会を終了。さあ、デモの出発です。
鯉川筋から、生田新道、トーアロード、そしてセンター街、そごう前からフラワ ーロードを南下して神戸市役所前に。30分余りのデモでしたが、「神戸空港反対」「市税の投入を許さないぞ」「護岸を撤去させるぞ」と終始シュプレヒコールを上げ続け、神戸の最大の繁華街を行く市民の人々に訴えかけました。多くの市民が、驚きの目を投げかけながら注目していました。番町住民の会の若い仲間が、いつの間にか先頭に立ち、大きな声でシュプレヒコールを上げ続けていたのが印象的でした。
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