農地死守裁判 第1回口頭弁論 (2月3日)
2月3日、千葉地裁でNAAが耕作権解除を求めた市東孝雄さんの農地の明け渡しを求めた「農地死守裁判」の第1回の口頭弁論が開かれました。上写真は、裁判に先立って千葉市内での集会、デモをやりぬき傍聴闘争に結集した150人。千葉地裁を取り囲む怒りを、不当にも遠巻きして弾圧の意図を隠そうともしない権力、機動隊にたたきつけました。
法廷では、市東孝雄さんから冒頭にこの不当な提訴への弾劾が「私の身に起 きたことは賃貸借の『解約』というものではなく、農地の取り上げです。その目的は空港建設。空港のための『土地収用』です。農地と農民の権利を守るはずの農地法を使った、あからさまな農地強奪です。こんなことが許されて良いはずがないのです」と始められました(後日、全文掲載します)。
そして弁護団から、堂本知事による「耕作権解除申請許可決定」自体が違法であり、現在行政訴訟で争われている。その違法な決定を根拠として行われた提訴は裁判の体をなさない。直ちに訴えそれ自体を却下すべきであることが弁論として行われました。そして、弁護団から、「そもそも賃貸契約の解除と言うが、いったい何時、どういう形で空港会社(原告)と市東さんの間で契約が行われたのか示してほしい」と、極めて当然の釈明が求められたのに対し、原告側代理人は答えられません。(後の「報告会」で、「借金取り立ての裁判で借金額を示せないまま裁判を起こしたようなものだ」とその破たんがわかりやすく説明されました。)許せないことは、このやり取りの時に「答えろ」と怒りの声を上げた萩原富夫さんに対して、堀内裁判長は寸刻をおこず退廷を命じたのです。ここに、堀内裁判長のこの裁判に対する反動的な正体が露わになっています。法廷内外を取り巻く傍聴団から怒り の声が上がり騒然とする中で、法廷は「行政訴訟と併合して進めるべき」とする弁護団の要求を根拠に、次回期日を決めないまま閉廷されました。
圧倒的な勝利感の下に開かれた裁判後の「記者会見」「報告会」では、反対同盟と弁護団はもとより、傍聴した各団体の代表者からの鮮明な挨拶が続きました(後日、できるだけ詳しく、当ブログでも掲載したいと思います)。
この日、千葉中央公園で早朝の9時より集会が、北原鉱治反対同盟事務局長による千葉市民への呼びかけによってはじめられました。市東孝雄さんの挨拶と支援党派の発言があって、すぐデモに出発し、150名のデモが、道行く市民に訴えました。
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