市東さんの農地取り上げ違憲行政訴訟 第6回公判
昨日、1月20日、千葉地裁で市東さんの農地取り上げに抗して市東さんが原告になって闘われている違憲行政訴訟の第6回公判が開かれました。
法廷では、「土地収用法で取り上げられなかった農地を農地法で取り上げることは、憲法違反である」とする原告側準備書面(8)を一瀬弁護士が、「被告千葉県の釈明に対する7点にわたる全面的な反論」である同準備書面(9)が葉 山弁護士から明快に概略が述べられました。裁判長は「それで原告の主張は全てですか」と早く終わりたいという意志を隠そうともしません。しかし、被告千葉県の確信のない、姑息な釈明と裁判所の露骨な訴訟指揮を、原告である市東さんと弁護団の奮闘が圧倒し、勝利的に裁判を進めていることが傍聴席にも 伝わってきます。
公判後開かれた記者会見と報告会で、まず市東孝雄さんは「2月3日にまた、3つ目の裁判として新しい裁判が起こされます。それは今日の行政訴訟と裏表の関係なんですよね。ですから、皆さんも大変でしょうけれども、2月3日、裁判所の周りをいっぱいにするような、そういう闘いにしたい」と訴えられました。
同盟を代表して北原鉱治事務局長は、「手前たちが作った法律を無視して土地をとっちゃう。 農地を守る権利がある」「裁判闘争は徹底的に闘います」「43年を振り返ってペテンとごまかしだ。実力で闘うしかない。当然の権利ですよ」「現地において、当然の権利があるのだから、体を張って闘う。そこに活路がある。強制収用、代執行は必ずやってくる。大木よね。地下壕戦。開港阻止決戦」「全国の農民がいきれるかどうかがかかった一つのひな型だ」「農地が勝手に奪われる、そのひな形として市東さんの土地を奪おうという陰謀だ」「もう一度、第一歩から新しい闘いを作り出そう。未来のある社会にしましょう」「全国に呼び掛けて、日本列島の農民の決起を」と迫りくる決戦への決起を呼びかけられました。
最後にまとめに立った萩原進事務局次長は、「2月3日の裁判を反対同盟としては重視する」と提起された上で、「事業認定による立ち退き攻撃、成田用水攻撃などを通した三里塚闘争破壊の攻撃だった」と総括しつつ現下の裁判をはじめとした攻撃を位置づけられ、絶対に許されないと語られました。そして「代執行を迎え撃つという闘いを展開せざるを得ない」とされた上で、「『あまりにもひどい成田の裁判』ということをそういう闘いの中で示して行き、民衆を獲得し、陣形を作って 、代執行を迎え撃つんだ」「市東さんは流血も辞さず闘い抜くと決意を述べてます。今の時点で市東さんにそういうことを言わせたら駄目なんですよ。我々が実力でもって闘うから市東さん見ていてくれ。そういう中で闘い抜いていくんじゃないのか」「そういう陣形を作って行こうよ」と厳しく三里塚陣形、支援のあり方を訴えられました。
2月3日、三里塚反対同盟は午前9時から千葉市中央公園での集会とデモを行ってから、この日の明け渡し訴訟第1回公判(午前11時から)に臨む方針を固めておられます。関西からも全力で駆け付けましょう。
また、この日の裁判に臨む上での要約の資料が「市東さんの農地取り上げに反対する会」ブログhttp://www.shitou-nouchi.net/2009/01/120-8fd5.htmlに掲載されておりますのでご覧ください。
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