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2008年12月 4日 (木)

農地流動化、農地法解体の企みを許すな!

081020_2  写真は、萩原さんの自宅前の畑で農作業する富雄さん(右手前)と支援(08/10/20 援農での一コマ)。

 今朝の朝日新聞は、農水省が、昨日3日に「農地の借用を原則自由化し、企業の直接参入を促すことなどを柱にした農地制度改革の方針を発表した」と報じた。これは、昨年の参議院選挙での「農民の反乱」によって吹っ飛んでいた「農地法解体」に麻生政権が手を着けるということだ。「農地法」は、言うまでもなく、農民の反乱、戦後革命への農民の合流を恐れたGHQによって行われた「農地解放」を確定させたものとして制定された。農民の闘いによってもぎり取られた、「教育基本法」などとともに戦後民主主義を形成した柱のような法律だ。それを解体しようというのだ。

 すでに、11月5日の朝日新聞で「農地1800ヘクタールずさん転用」と報じられているよ08124 うに(11月5日当ブログ既報http://kanjitsu-sanrizuka.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-6a70.html)、農地法を無視して農地の違法転用や、違法な無断転用を数年後に「既成事実」として農業委員会が転用を認めるなどということが行われてきている。こうした現実を追認するだけにとどまらず、「自作農主義」を否定し、「農地の所有と利用の分離を目指す」「大規模農家を育成することを目指す」としている。

 2006年、「強い農業の育成」「大規模農家の育成」を目指すとした農政改革方針のもと制定された「担い手新法」は、小規模家族農業への助成を打ち切り、農民解体を進めるとともに、大規模農家、農業経営体が、大規模農業のための巨額の投資に比べ農産物価格の下落が見合わず、破綻するという事態を、法律制定の翌年2007年に引き起こし、その法律の破産が無残にも露呈した。

 「企業の直接参入」とは、こうして解体された農民を農業労働者として囲い込み、資本力にものを言わせて大規模農業を行おうとするもので、農業破壊、農民解体の典型でしかない。農産物の商品化と巨大な単作農業で、価格の競争力をつけることを目的としたもので、広大な土地を抱えるアメリカやオ-ストラリアの手法をまねようとするものだが、農地の狭隘な日本でできるものではないばかりか、そのアメリカやオーストラリアで農地の疲弊化による破たんが既に明らかになっている。

 しかも、日本帝国主義は、FTA、EPAによって、日本農業をグローバリズムの農業支配に委ね、差しだし、解体しようとしている。企業の参入による大規模農業の破たんの先には、銀行資本などによる抵当、担保となった農地の流動化、新たな土地資産の創出が企まれているのは確実だ。

 まさに、新自由主義、グローバリズムによる戦後民主主義解体の一環として、「農地法」解体が、新たな「もうけ口」として目論まれているのだ。

 こうした事態に対決して、三里塚反対同盟の萩原進さんは「農作物は商品ではない」と産直運動の原点として提起しておられる。また、市東孝雄さんへの「農地取り上げ」の攻撃こそ、こうした農地、農業に対する日本帝国主義のありようの最も先端的事態と見なければならない。それが、農地収奪に反対する三里塚闘争が「日本農民の名において」今、立ち上がっている根拠であり、三里塚闘争が、「結集と共闘の砦」として全ての人民、とりわけ労働者階級に「労農同盟」の形成を呼び掛けている根拠でもある。

 私たちは、三里塚反対同盟とともに、この農地の流動化、農地法の解体に反対し、「FTA反対」を掲げて闘い抜こう!

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コメント

昨日ニュースで見ました!大企業のための法律だ!いつでもそう。立法府は大企業のためにある、国民・生活者のことなんて考えてない!障害者自立支援法、あんなに必死で反対したけど、成立しちゃった。でも、ボロが出て見直し。闘い続ける大切さ。

“企業の大規模農業の破綻→銀行資本などによる抵当、担保となった農地の流動化、新たな土地資産の創出が企まれ”、、、新たな土地資産の創出って、どういうことですか?農地でなくしてしまうってことですか?宅地や工場にする?

投稿: ぶう | 2008年12月 4日 (木) 11時49分

「新たな土地資産の創出」。この新聞記事にも「この20年ほどで3倍近くに急増」した「耕作放棄地」が指摘されています。06年の「農政改革」でもこの点が大きく指摘され、「農地法」解体の最大の根拠のようにされています。あたかも「有効利用」を提起するような形で。そういう意味で、農民の先祖伝来の「資産」(本当は誰のものでもない畑であり、田圃ですが)としてあるものを剥奪しようとしている。
FTAによって日本農業をグローバリズムによる農業支配に差しだし、トヨタなどの販売の活路にしようとする日本帝国主義にとって、とりあえず「耕作放棄地」ですが、最終的には広大な農地総体を、「土地バブル」まではいかないにしろ、「夢よもう一度」と投機の対象と考えていることは明らか。それが「農地の流動化」で求められていることであり、それが日本農業を差し出す裏面での利権となっているのではないでしょうか。

投稿: 管理人 「農地の利権」 | 2008年12月 4日 (木) 13時04分

耕作放棄地って言われても、耕作を続けていけないような農政やってきたくせに。本当に腹立つ。

壁紙の色、刷新ですね。目に優しいです。

投稿: ぶう | 2008年12月 4日 (木) 18時56分

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