米軍再編と闘い抜こう
この一年、沖縄・辺野古で、岩国で、横須賀で、全国で、米軍再編とそれに対応して戦争にのめりこむ日本帝国主義に対する闘いが取り組まれてきました。 (写真は、9月25日横須賀に入港する核空母ジョージワシントン。朝日新聞ホームページより)
2月11日の沖縄での米軍兵士による少女暴行事件。そして日を置かずして起こった、アメリカでの迎撃ミサイルSM3発射の日米合同演習から帰ってきた「イージス艦あたご」によって引き起こされた漁船沈没と漁師親子の虐殺。原子力空母ジョージワシントンの横須賀母港化。直後の沖縄へのジョージワシントンをはじめ原子力潜水艦の沖縄への繰り返しの寄港。そして田母神問題だ。
11月24日、芦屋で開かれた「今に問う、憲法改悪と戦争体制 ― 11・24 九条改憲阻止の集い」で、講演された纐纈厚山口大教授は、「今、戦争の足音どころか、戦争の座布団の上に座らされている」と表現されたが正にそういう事態だ。私たちは、あの「あたご」と防衛省・政府の対応に覚えた激しい憤り、そして田母神の開き直りへの激し怒りを決してそのままにしてはならない。新しい年、2009年こそ、こうした米軍再編とそれに対応した日本帝国主義の戦争へののめりこみ、FTAを水路としたアジア侵略を断じて許してはなら ない(右写真は、漁船沈没直後の現場でのイージス艦あたご。毎日新聞より)。
2009年10月、暫定滑走路北延伸の共用開始とは、2010年の米軍再編という政治的タイムテーブルに規定されてのことなのだ。成田空港は、米軍再編の中でも非常に重要な位置をしめ、その拡張と整備が急がれているのだ。
昨年(2007年)冒頭に新聞各紙で公表された日米共同作戦計画5055において、朝鮮半島有事の折に、アメリカ本土からの50万の米軍と装備、食糧などが一気に成田空港に降り立ち、日本全国の空港・港湾に分散していくことが明らかになった。そして、その成田空港防衛のために、米軍再編の柱の一つである迎撃ミサイルPACⅢが、習志野航空自衛隊基地に昨年末、反対と抗議の声を無視して配備が強行された。市東さんの農地を奪い、東峰部落を抹殺して暫定滑走路を3500メートル化し、24時間使用する攻撃とは、こうした米軍再編に対応したものなのだ。米軍再編に対応して戦争にのめりこもうとする日本帝国主義が、それゆえに成田の「ハブ空港化」に固執し、成田・羽田の一体運用にこだわるのだ。
言いかえれば、「畑を作ることが実力闘争です」という市東さんの農地を守る闘いは、この米軍再編に撃ち込まれた楔なのだ。市東さんの農地を守る闘いを、そして三里塚闘争を勝利させる広大な統一戦線の構築を、2009年何としてももぎり取り実現し、こうした米軍再編を、それに対応し戦争にのめりこもうとする日本帝国主義もろとも粉砕する闘いを実現しよう。
関西では饗庭野自衛隊基地へのPACⅢ の2009年配備が画策されている(左写真がPACⅢ。防衛省ホームページより)。そして、関西空港・神戸空港そして大阪湾(阪神港)を一体化して米軍再編、作戦計画5055に対応しようとしている。その関西空港が、来年度、需要の低下で予算がつかないはずが二期島の沈下対策工事の予算化が急きょ行われた。どれほど沈下しているかの公表ができない、国土交通省までが「知らない」とぼやくそぶりを見せざるを得ないほど事態は深刻なのだ。神戸空港も神戸市の財政破綻に拍車をかける赤字化、破産が明らかになった。2009年、三里塚闘争の中から、関西における米軍再編攻撃に対する闘いを早急に作り出して行こう。
3・29三里塚現地での全国闘争の大爆発を何としても私たちは2009年劈頭の闘いとして実現しなければなりません。私たち関西実行委員会は、その実現に向け、3月15日、関西三里塚集会を開催し、三里塚・沖縄・岩国を結ぶ米軍再編反対の闘いとして実現することを決定し準備を始めました。みなさん。3・15関西集会から、3・29全国闘争へ共に攻めのぼりましょう!2009年を勝利の年としよう!
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