「農地収奪を阻む」出版記念会
昨日、萩原進さんが三里塚闘争の今の局面への想いをこめた著作「農地収 奪を阻む」の出版記念会が、83名の参加を得て千葉の動労千葉会館で開かれた。
関西実行委員会の永井さんが、この日の呼びかけ人を代表して、「三里塚との長い関わりを思ってしまい第1部が強く印象に残ったが、特にすがすがしさを感じた」と感想を述べながらのあいさつがされた。
続いて、反対同盟の北原事務局長が乾杯の音頭。それからこの本が生まれた意義の大きさを語りながらの北原節。本当にうれしそうでした。
そこから、呼びかけ人と本にかかわっ た方々のあいさつが続く。農業問題の鼎談をされた匝瑳市のコメ農家・小川さんは、萩原さんとの出会い(1967年?)に触れながら、「この本は全国農民の決起の大号令だ」と。また、八郎潟の坂本さんは、「脱落と裏切りの歴史が、読んでみてよくわかった」「八郎潟でも青田刈り反対闘争で、わずか4年だったけれども、脱落と裏切りを経験した」と語られた。
農業問題の鼎談のもうひとつ、市東さんと鈴木さんが、ともに闘う決意を込めながらのあいさつ。「市東さんの農地取り上げ に反対する会」の共同代表・井村さんが続かれる。さらに、動労千葉顧問の中野さん、同じく委員長の田中さん、ス労自主の入江さん、群馬の青柳さん、そして反対同盟の顧問弁護団6人が葉山弁護士を先頭に全員が挨拶されるなどが次々とお祝いと決意を込めた挨拶が続いた。
さらには、出版に携わった方や、宣伝に努力して下さった方のあいさつや紹介があった。
続いて、現地支援の各党派からのあいさつの後、しばらく歓談。萩原さんのその場でのサインを入れた本の販売などが行われた。
それから萩原進、静江ご夫婦が登壇し、お二人への記念品と花束の贈呈が行われたあと、進さんからお礼の言葉として書いてきた気持ちが語られた。「原則的な闘いをやってきたからこそ、今日まで闘い抜いてこれた」「現在進行中なんだ」「43年を振り返るといっても、渦中にいる自分、当事者でもあのときどうだったかと思うと、風化している。全国の人にとってもっとそうだろう」「沖縄のことが書けなかったが、本土の闘いとしてやり抜くことで沖縄と手をつないでいけると思っている」などと語られた。
最後に、静江さんに挨拶が求められると「そんなのプログラムにないだろう」と言いながら、本当に嬉しそうのお礼の言葉を言っておられたのが印象的でした。
本の制作を担い、この日の進行をされた三角さんが、すでに半月もしないで「2刷り」に入れたことを喜びながら、自ら宣伝と販売に駆け回り、一般の書店で売れるようにしていきたいと抱負を語られながら、この本の出版の意義を改めて強調されて、記念会を閉じられた。本当にいい記念会でした。
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コメント
“当事者でも昔のことは風化してる、全国の人はもっとだろう”
“沖縄に触れられなかったが闘うことで沖縄とつながれると思う”
萩原さんの言葉の重さ。
私も今ぽつぽつと読み進めてるところです。萩原さんが、空港が来ると発表以来どれだけ怒り続けておられるかを感じ取ってる(第一部)ところです。
皆さんもぜひ。
投稿: ぶう | 2008年11月25日 (火) 07時22分