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2008年11月27日 (木)

産直運動に想う

081019  写真は、昨日とどいた、この10月19日の三里塚、清水の畑(萩原さんの畑)での「いもほり大会」の様子です。

 先日、11月22日の当ブログに「なすび」さんから、以下のコメントが寄せられました。 「このブログに料理のレシピが登場するとは意外ですが、成り行きを考えると納得です。で、私も簡単手抜きのイモご飯の作り方を」と。レシピ自体に関心のある方は、http://kanjitsu-sanrizuka.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8438.html を直接ご覧ください。「ぶう」さんからも。とりあえず「産直」を話題にしていただきだしたことを喜んでいます。

 「産直」は、とりあえずは、三里塚反対同盟の営農を支える支援運動であり081021_2 、消費者運動です。しかし、今の局面で、しかも、「地産地消」のあり方を無視して無謀にも始めた私たちの取り組みの底を流れる「想い」を理解していただきたいと思っています。まだ、「想い」としか言いようのない頼りない、形が取れない程度のものですが。

 当然のことですが、三里塚闘争に大変な分岐と破壊攻撃をもたらした80年代初頭の論議に回帰するつもりもなければ、「農本主義」を語るつもりもありません。

 萩原さんと、市東さん、鈴木さんが鼎談で、「産直運動」と三里塚闘争の関わり、そして労農同盟の意味するところを、大きな提起をこめ語っておられます(萩原進著『農地強奪を阻む』第2部『崖っぷちの食と農』)。ぜひ、お読みください。今、人に貸して手元にないので正確には書きにくいのですが、無農薬・有機栽培と家族農業に、農業本来のあり方があるし、将来もそういう農業のありかたを構築していくべきだと提起しておられます。そして、全国の農民の決起を呼びかけておられます。

 本来、アジアの農業を中心に、農業は自給を前提とした家族農業でした。資本主義社会の中で、農産物の「商品化」が、「単作」農業を生み出し、今日の日本の「農政改革」で言う所の「集約化」が叫ばれます。1960年代からのアメリカの「アグリビジネス」による世界的な農業支配、競争と争闘戦がその流れの中軸として生まれました。それは新自由主義、グローバリズムの中で、アジア、アフリカでの根底的な農業破壊と、農民の極度の貧困化、流民化を生み出し、「飢餓救済」の名のもとに進められたこの農業支配こそが、減るどころか増え続ける、10億ともいわれる飢餓人口を生み出した重要な一因であることも明らかです。本来農業国であったはずの日本の自給率が先進国の中で唯一39%などという事態にあるのも、この争闘戦のなせる技でしかありません。

 日本帝081020 国主義のFTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)に活路を求めようとする現在の動きは、うまくいっていないとはいえ、こうした流れの上に立った新たな侵略と略奪の政治であることはあきらかです。日本農業を差し出す、農地収奪と農業破壊の攻撃が、アジアの農民、民衆、アジアの経済と政治を破壊し収奪と略奪を図ろうとするものとしてかけられているのです。

 ですから、「FTA反対」は、労働者の、労働者階級の超一級の課題だと反対同盟は訴え続けておられるのです。口先だけの「労農連帯」ではなく、農業の行く末を見据えた日本農民の決起を呼び掛け、支える労働者の取り組みが求められているのです。農協や行政にしたい放題に絞り取られ、「生産性」を口実に追い詰められている農民の皆さんの前途の厳しさを、現実の厳しさを「農民の問題」として客観化するのではなく、労働者階級の問題として考えることです。

 農業本来の家族農業が、共産主義社会の中でどういうものに変わっていくのかは当然にもわかりませんが、少なくともスターリン主義下での「強制労働」を基礎とした「集団農場」ではないでしょう。萩原さんが「作物は商品ではない」と提起されていることに大きな鍵があるように思います。「農」と「食」の問題を、消費者でもある労働者の問題として考える一つの契機として、「産直運動」を、レシピーをも考えるそういうスタンスの中から考えてみる、ここに大事なものがあるのではないでしょうか。

 先ずは、三里塚・産直の会から、産直野菜をとってみましょう。お問い合わせは、関西実行委員会事務局へ。

 (2枚目の写真は、「産直野菜の出荷」、3枚目は「萩原進さん・ネギの収穫」で、いずれもこの10月20日、21日の援農の折のものです。)

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2008年11月25日 (火)

「農地収奪を阻む」出版記念会

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 昨日、萩原進さんが三里塚闘争の今の局面への想いをこめた著作「農地収081124_3 奪を阻む」の出版記念会が、83名の参加を得て千葉の動労千葉会館で開かれた。

 関西実行委員会の永井さんが、この日の呼びかけ人を代表して、「三里塚との長い関わりを思ってしまい第1部が強く印象に残ったが、特にすがすがしさを感じた」と感想を述べながらのあいさつがされた。081124_4

 続いて、反対同盟の北原事務局長が乾杯の音頭。それからこの本が生まれた意義の大きさを語りながらの北原節。本当にうれしそうでした。

 そこから、呼びかけ人と本にかかわっ081124 た方々のあいさつが続く。農業問題の鼎談をされた匝瑳市のコメ農家・小川さんは、萩原さんとの出会い(1967年?)に触れながら、「この本は全国農民の決起の大号令だ」と。また、八郎潟の坂本さんは、「脱落と裏切りの歴史が、読んでみてよくわかった」「八郎潟でも青田刈り反対闘争で、わずか4年だったけれども、脱落と裏切りを経験した」と語られた。

 農業問題の鼎談のもうひとつ、市東さんと鈴木さんが、ともに闘う決意を込めながらのあいさつ。「市東さんの農地取り上げ081124_2 に反対する会」の共同代表・井村さんが続かれる。さらに、動労千葉顧問の中野さん、同じく委員長の田中さん、ス労自主の入江さん、群馬の青柳さん、そして反対同盟の顧問弁護団6人が葉山弁護士を先頭に全員が挨拶されるなどが次々とお祝いと決意を込めた挨拶が続いた。

 さらには、出版に携わった方や、宣伝に努力して下さった方のあいさつや紹介があった。

 続いて、現地支援の各党派からのあいさつの後、しばらく歓談。萩原さんのその場でのサインを入れた本の販売などが行われた。081124_3

 それから萩原進、静江ご夫婦が登壇し、お二人への記念品と花束の贈呈が行われたあと、進さんからお礼の言葉として書いてきた気持ちが語られた。「原則的な闘いをやってきたからこそ、今日まで闘い抜いてこれた」「現在進行中なんだ」「43年を振り返るといっても、渦中にいる自分、当事者でもあのときどうだったかと思うと、風化している。全国の人にとってもっとそうだろう」「沖縄のことが書けなかったが、本土の闘いとしてやり抜くことで沖縄と手をつないでいけると思っている」などと語られた。081124_4

 最後に、静江さんに挨拶が求められると「そんなのプログラムにないだろう」と言いながら、本当に嬉しそうのお礼の言葉を言っておられたのが印象的でした。

 本の制作を担い、この日の進行をされた三角さんが、すでに半月もしないで「2刷り」に入れたことを喜びながら、自ら宣伝と販売に駆け回り、一般の書店で売れるようにしていきたいと抱負を語られながら、この本の出版の意義を改めて強調されて、記念会を閉じられた。本当にいい記念会でした。

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2008年11月18日 (火)

「11・16 食と農業・農地問題を考える」集会での市東孝雄さんの挨拶(反対する会ブログより転載)

F  

市東孝雄です。本日はお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。
  空港会社は先月の17日に、畑を奪い取るという形の新たなる裁判を起こしてきました。これは全く不当な裁判であります。私は断固として、裁判闘争を闘います。

 私は裁判を法廷だけの問題とは思っていません。私は農民ですので、畑を耕しながら野菜を作る。そして90年代々耕作してきた畑を、畑として守り続ける。そういうことも闘争だと考えています。法廷では肝心要の土地の間違いだとか、いろんな問題があります。しかしこのあいだ、間違っていることを指摘する証拠を突きつけました。ですから私はこれまで通り正々堂々と畑を耕し続けます。罪を犯してもいない私が何故、法廷に呼ばれなきゃいけないのか。被告側に座るのは誰なんだ。
 私はここであらためて言いたいと思います。一歩も引きません。

 当時この畑を耕作してました私の親父には一切秘密にし、空港会社は畑を買収しました。にもかかわらず、そのあとの15年間、土地を売り放したはずの、旧地主の藤崎がですね、私たち親子から地代をだまし取っていたと、まあそれは空港会社がやらせていたことかも分かりませんが、そういう事実があります。
  そしてまたこの裁判を起こすに当たりまして、明け渡せという畑の位置を誤認したまま押し通そうとしています。成田の農業委員会、県の農業会議、そして堂本知事も空港会社の農地法違反や位置の誤りを調べもせず、会社に加勢しました。全くひどい話です。
  畑の離作補償額が1億8千万円です。これだけ出せば、もう文句はないだろうと、空港会社や県の役人は開き直っています。お金を出せば何でも解決できるという、空港会社、国の思い上がりには本当に腹が立ちます。
  三里塚では激しい抵抗闘争が闘われました。そして血が流れ、尊い人命も落とされました。国は権力を振り回す姿勢を変えず、今も東峰部落、島村さんの頭上40メートルでジェット機を飛ばしています。そしてなおかつ、工事もそのまま続けています。反対同盟と東峰住民を、報道を借りて国賊呼ばわりし、追い出そうとしています。
  中山(前)大臣の成田ゴネ得問題は心の底からの憤りを抑えることができませんでした。「1億8千万円より大根1本が大事だ」と言い続けてきましたが、お金で買えない、もっと大事なものがあると私は考えています。農地法第1条、農地はそこを耕す農民のものです。この畑は大正時代に私のじいさんが開墾し、以後90年間、誰に081116 も邪魔されず、休まず、耕し続けてきた畑です。
  空港会社は(農地を奪う)理由のひとつにあげています。「誘導路がへの字に曲がっている」と。しかしへの字に曲がっているのは、この畑が曲げた訳じゃないです。畑があったところに、空港を無理やり造った空港会社の責任であります。行き詰まり、土地収用法が使えないと、違法と無法の限りを尽くしてきました。それが私の農地をめぐる問題であります。

 今日のこの講演と皆さんのお話を聞きながら、私はあらためて自分の仕事、農業をしっかりやろうという気持ちにますますなりました。農地と農業を守ることは空港を造るよりも大切と考えています。今、世界で9億人の飢えが出ています。日本では食についての信用が失われました。農民が農業で食べていけない、「これでいいんだ」と言う人は誰もいないと思います。このことに労働者の低賃金や生活苦による自殺の増加は無縁ではないと思います。私の農地の問題は講演で明らかにされた深刻な社会問題につながっています。
  これからも今まで以上頑張りますので皆さんよろしくお願い致します。

 

 「市東さんの農地取り上げに反対する会」ブログ http://www.shitou-nouchi.net/ より転載しました。

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2008年11月17日 (月)

食と農業・農地問題を考える 11・16集会

081116  昨日11月16日、千葉で「市東さんの農地取り上げに反対する会」が主催して、「食と農業・農地問題を考える 11・16講演&パネル・ディスカッション」が開かれ、150人が集まり、3時間半に及ぶものでしたが、緊張感のある中身の濃い集会として大成功しました。関西からも、3人が参加させていただきました。

 井村弘子「反対する会」共同代表の開会のあいさつの後、科学ジャーナリストで、市民バイオテクノロジー情報室代表の天笠啓祐さんが「穀物価格高騰と農業危機 食糧危機に脅かされる食の安全」と題して講演されました。レジメを見ただけで、「これを30分でやるの? 無理だろ~」と想わせる凄いテーマ。しかし、にこやかに笑みを浮かべながら「金融危機に至る世界、日081116_2 本政府の『解決策』」を簡潔に表現しながら「第1次産業がワーキングプアが一番多いことが問題だ」と問題点をえぐりだされる。そして「なぜ食料危機が起きたのか?」と途上国の深刻さを食料の輸出国と輸入国の対比の中から浮かび上がらせる。そして「脅かされる食の安全」を500円のコンビニ弁当1個の原料が、16万キロ(地球4周分)を運ばれていることを例に挙げながら中国と向き合った安値合戦の本質を語られた。そして「では、どうすればよいのか?」として、「国際的な途上国・貧困層との連帯」と核心を提起した上で、「代替えエネルギーではなく、地域循環型社会」「拡大から縮小へ」「ものを大切にする社会へ(『エコにだまされるな』)」、「自由経済から主権尊重へ」「人間を大切にする社会へ」と非常に判り易く考え方、あり方の基本を提示された。

  081116_4 今度は、三角忠さんがコーディネーターを務めて、反対同盟の萩原進さん、農民新聞記者の林伸子さん(全日農アルバイト)、坂本進一郎さん(秋田県大潟村農民)、そして天笠啓祐さんのパネルディスカッション。萩原さんが、「我々は大地を食べている」「作物は自分たちの子供だ」「家族農業が農業形態としてもっともいい」などと述べられた上で、労働者が自分の問題としてこの農業問題を考え共に動いていくことの重要性を提起されたが、全体の論議を非常に緊張感のあるものにしたし、市東さんの厳しい決意に全体をひっぱって行った。全体的にも、多くの貴重な示唆に富んだ論議となった。わずか80分のフロアーをも巻き込んだ論議が、本当に噛み合って進められたことに会場全体が巻き込まれた。

 藤原寿和さんからスライドによる「残土・産廃問題」の特別報告が行われた081116_5 後、市東孝雄さんと葉山岳夫弁護士が登壇し、決意と裁判の報告が行われた。とりわけ、市東孝雄さんからの土と農にかける想いの語りと決意の表明は、この日の集会でも秀逸の内容を持ち、「市東さんの農地を守る」闘いの重要性が、明快に提起された。(この内容については、後日、掲載いたします)。

 高階ミチさんから「群馬・市東さんの農地を守る会」結成の報告、そして主催者の「反対する会」の会計の小川さんからの訴えと報告、そして大潟村での「ヤミ米問題」に触れながら坂本進一郎「反対する会」共同代表からの閉会のあいさつが行われた。

 私は、集会後開かれた交流会にも参加させていただき、中座させていただいて帰途に着きましたが、事務局のYさんをはじめ皆さんの奮闘によってこの日の素晴らしい集会、企画が成功したことを噛みしめ、三里塚の闘いの広がりと前進が確実に勝ち取られていることに喜びを感じながら帰ることができました。ありがとうございました。

 さあ、姫路での「星野文昭絵画展」の最終日です。今から姫路へ。

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2008年11月 4日 (火)

農地明け渡し提訴弾劾!

081021  10月17日、成田空港会社はついに市東孝雄さんの農地を明け渡せと提訴に踏み切りました。何故こんなことが許されるのか! 祖父の代から90年以上も営農を続け、これからも一本百円の大根を消費者に送り続けたいと願っている農民のどこに非があるというのか。何が「契約期間満了につき解除」だ。一般の借家でもいったん入居すれば、借り手側によほどの瑕疵がないかぎり家主の都合で追い出すことはできない。借地でも然りだ。ましてや90年以上も耕作し続けている農地081019 である。農地法の主旨からみても、本人の同意なしには解除など絶対にできない。さらに空港会社は違法な手続きでこの土地を買収しており、かつ、その耕作地の位置の特定も誤っているという提訴そのものが成り立たないようなデタラメ極まりない代物です。絶対に許せません。

 この暴挙に関西実行委は直ちに弾劾声明を発表しました。また反対同盟北原事務局長も「有事の際に国が勝手に土地を取り上げる。その最初がこの市東畑強奪計画だ。この攻撃との闘いは三里塚43年の天王山の闘いであり、単なる反対運動ではなく、日本の将来を決める闘いだ」(10・5北原宅での交流会での発言より)と重大な決意を示されています。

 そして10月19日には、農地の違法転用がこの3年間で実に二万四千回に達し、うち8割を農水省が追認(すなわち国が法律違反を黙認!)しているという驚くべき記事が掲載されていました(毎日新聞)。農業と農民を守るべき農地法をザル法化し、国や大資本の都合で簡単に取り上げようとするこの様な理不尽きわまる攻撃に対し、私たちは反対同盟とともに広範な人民の決起でこれを打ち返し、反撃していこうではありませんか。

 「尼崎・伊丹実行委員会」の「抵抗の旗」(11月号)が届けられましたので、転載いたしました。最初の写真は、堀之内の畑で作業をする市東孝雄さん(10月21日)、右はイモ掘り大会であいさつする市東さん(10月19日)。

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2008年11月 2日 (日)

三里塚産直 さあ、野菜をたべよう

081019  写真は、10月19日、三里塚産直の会主催のイモ掘り大会で、みんながイモを掘った後を、もう一度トラクターで畝を掘り返し、掘り切れていないイモを掘り起こしている市東孝雄さんと萩原富夫さん、そして子供たちです。実はこのあと子供たちが十数人に膨れ上がり、みんなが掘り起こされたイモをわれ先に拾うという状況になりました。疲れも知らない子供たちの熱心さに脱帽するとともに危ない、危ない。

 体調を崩し、咳はようやくとれたものの、まだ少し微熱が。みなさんの忠告を受けておとなしくするつもりで、産直の野菜にこの二日、お付き合い。何しろ食べきれるかという問題ですので。

 サニーレタス、玉レタス、ラディッシュは、サラダでどんどん使う。08112

 枝豆は、3割くらいを「枝豆ごはん」に。おいしかった。残りはいわゆる「枝豆」(右写真)。またまた酒が進みそう。当面の必要な残りは冷凍に。

 大根は、大根おろしに使いながら、今日は味噌汁に。大根の葉っぱは、じゃこと一緒に炒めものにし、ご飯にかけたりして食べられた。あとは、大根おろしとふろふき大根でなんとかなりそう。

 切りしょうが。薄皮などを小刀で削りとり、薄く切り取っていて、塩で洗ってから甘酢につけて、これも酒の肴?(左写真) 先日のイモ掘り大会でい08112_4 ただいた「唐辛子みそ」と食べるとおいしかった。

 サツマイモは、焼肉の野菜として先ず使い、明日から焼き芋で食べるか。

 最後は、かぶ。どうしていいか分からず、友人に電話で聞く。葉っぱも共に細かく刻んで浅漬けに(右写真)。これでどうやら今週は、産直野菜をこなせそう。08112_5

 今日の夕食には、これらに加えて前回の援農で戴いて帰った「冬瓜」を今回送ってこられた「レシピー」に従って料理。 「大根のふろふき」と同じようにというのに従って。おいしかったです。

 しかし、これを毎週一年間するんだということにあらためて緊張? まあ、体にはいいので、三里塚闘争に全力で頑張っていくためにも、頑張ろう。そして、産直の意義をかみしめよう!

 「関実ブログ」に新しい節目が加わりましたね。みなさんも産直に関わろう!

 

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2008年11月 1日 (土)

産直を始めました

08111  今日、三里塚の野菜の産直を始めた最初の便が届きました。届いたのは、サニーレタス、さつまいも、玉レタス、大根、枝豆(黒豆)、切りショウガ、かぶ、ラディッシュの8品目。枝豆にカマキリの大きな卵(4センチ?)がくっついていてビックリ。

 先日、萩原さんの著作「農地収奪を阻む」の紹介の際にも引用しましたが「単作農業というのも疑問だ。麦なら麦、イモならイモという特化した農業というのかな。『50品目』じゃないけど、いろんな作物を回転させて作っていくというのが農業本来のリズムにあっている」(同書209ページ)。ここで「50品目」と言っておられるのは、現在、産直で取り組んでおられのが、50~60品目であることを指しています。そして萩原さんと先日話していて「50品目作る、あるいは新しい野菜を作ってみるというときに、購入してくれる消費者がいる産直だからできることなのだ」と話しておられた。一度でも現地の畑をよく見たことがある人ならばわかりますが、わずか2町歩(「大規模農家」ということから言えば「わずか」です)の畑に、10月19日のイモ掘り大会で、30品目もの作物が畑にあったのです。

 またこうも書いておられます。「三里塚産直は、世間の産直とどう違うか。ひとつは、反対運動の中から出た産直ということだ。もうひとつは農業形態の中から生まれた産直。・・・・(略)・・・・。食べものとしてやる。顔が見えるものとしてやる。畑を見てもらう。生産者の顔を思い浮かべてもらって食べてもらう。決定的なのは反対運動が介在して、そこに支援も入ってもらう。価格が高い安いじゃない。われわれの産直野菜は商品じゃないんだよ。農民と消費者=労働者が連帯、共同するための橋渡しとでも言ったらいいかな」(同書198ページ)と。

 この営みそのものの中に、実は「FTA反対を労働者自身の問題と考えてほしいのだ」という萩原さんの提起する労農同盟論の核心もまたあるということではないでしょうか。

 とりあえず産直に加わってくださったみなさん。そして加わってみようかという皆さん。こうしたことをかみしめながら、市東さんの農地を守り、三里塚闘争勝利の一翼を担う運動として、地域で、職場で産直運動を育てていきましょう。

 また、新たにやってみようかとお考えの方は、関西実行委員会事務局(電話0799-72-5242、Eメール kanjitsu_mail@yahoo.co.jp )にお問い合わせください。最初の写真が、今日届いた野菜の全てです。関西の場合、箱代と送料込みで、1回1800円です。毎週1回、配送されます。申し込みは一年契約(途中解約なし)を前提とします。

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