10・5三里塚全国闘争(10) 決意表明・部落解放同盟全国連合会
部落解放同盟全国連合会 中田潔書記長
全国連を代表いたしまして、共に闘う決意を申し上げたいと思います。今日の集会のやはり第1の目的は、市東さんの不当な土地取り上げを許さない、この一点に集中しているんではないかとおもっています。農地法や民事法を悪用しながら、市東さんの三代にわたって営々と守り続けてきた農地を奪うということを絶対に私たちは認めることはできない。先ほどの市東さんの固い決意に応えて共に闘うことを先ず明らかにしたいと思います。
同時にこの市東さんへの土地取り上げ問題は、決してこれは単に市東さんの問題ではなくて、市東さんの問題は私たちみんなの問題なんだということをしっかりと押さえたいと思います。この30年間にわたる、成田空港が欠陥空港として、未完成空港として今も無様な姿をさらけ出している。この市東さんの土地取り上げ以外に成田空港の完成を見ることができない。ここの一点にかかっていると私たちは思います。成田空港の完成は、単に空港の完成だけではなくって、軍事空港であり、そして日本の軍事大国化への大きな道を切り開いていくその最後の砦であるいう風に私たちは思います。市東さんとともに、最後まで農地強奪を許さない、そういう立場から断固として全国連は闘い抜いていくことを改めて決意をいたします。
その上で、もう一点皆さん方に訴えます。私たち部落解放運動にとって大変重要な局面にあります。それは部落解放運動にとってかけがえのない生命線ともいえる狭山第三次再審における闘いが重要な局面を迎えているということであります。すでに弁護団は、狭 山事件を担当する門野裁判長と4度にわたって、石川一雄さんの無実を証明する新証拠を提出してまいりました。そして再審についての門野裁判長と弁護団との面会を果たしております。門野裁判長は、7月に布川事件で再審開始を決定したいうことでありますけれども、私たちは決して幻想を抱いてはならないと思います。別の事件では再審決定を覆すような反動的な役割を果たしています。私たちは、この門野裁判長のもとで狭山事件の後景化、そして差別のない・・・が引き出されるとは全く思っていません。幻想を持っていません。狭山第三次再審闘争の勝利の道は、この門野体制をもって虎視眈々とねらわれている第三次再審棄却攻撃を、門野体制打倒を持って打ち破ることではないかと確信を持っています。全国連は、来る10月26日、第三次再審闘争の勝利、そして石川一雄さんの血叫びにこたえて狭山中央全国集会を開催することを決定しております。ぜひとも多くの皆さんがこの狭山闘争に結集されることを心から訴えたいと思います。
特に、この10・26をめぐる状況というのは、単に狭山闘争の・・・的な状況だけでなくって、今、国会が衆議院が解散を前にして、自民党か、あるいは小沢かいうふうな形でいろいろマスコミでさわがれておりますけれども、私たちはこの10・26の闘いを、われわれは、・・・・・して世の中がよくなるはずがない、まして麻生になっても世の中よくならない。よい世の中を作っていくのは、私たち民衆の闘いによるしかないということを、この国会解散情勢の中で、一つの反政府行動として、この10・26を闘わなければならないと思っています。まして、自民党麻生政権は私たち部落解放運動の立場からも全く許すことはできません。あの中山前国交相の発言もありますけれども、「部落民を日本の首相にしていいのか」いう風に公然と差別発言を行ったのがあの麻生太郎その人であります。朝鮮人の強制労働によって肥え太ったあの麻生を絶対に許さない。そういう大きな反政府行動として10・26を闘い抜いていきたいと思います。ともに闘いましょう。
管理人は、今晩から、7人の若い人たちを中心とした仲間とともに、三里塚現地へ向かい、明日19日の「イモ掘り大会」を皮切りに、援農、現地調査を、22日まで行います。そのために、10・5三里塚全国闘争の報告をこれで終わるとともに、しばらく当ブログをお休みさせていただきます。めっちゃ楽しんできます。乞うご期待???。
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