10・5三里塚全国闘争(1)
10月5日、三里塚東峰、空港施設に囲まれた萩原進さんの「清水の畑」に、全国から 1420名が結集して、三里塚全国総決起集会がひらかれました(上写真は、発言する関実・永井代表と山本世話人と集会全体)。
集会のプログラムの構成自体が、三里塚反対同盟の決戦に向かう強い想いがにじみ 出たものでした。凛とした北原事務局長の主催者挨拶、明快な闘いの方向性を提起した萩原進事務局次長の基調報告に続いて、動労千葉と関西実行委からの特別報告が行われました。これは、労農同盟の闘いと広く人民の共闘の砦としての三里塚闘争を色濃く打ち出し、迫る決戦への陣形を全国的に築いていきたいという同盟の想いが参加した私たちに迫りました。それは、久しぶりに沖縄からの知花盛康さんが参加され沖縄現地からの報告が行われることでより強くされました。
そして、コメ農家の小川さんと同盟から鈴木謙太郎さんからの「農民からのアピール」、「市東さんの農地を守ろう」として市東孝雄さんご自身からの「闘いの決意」に続いて、「市東さんの農地取り上げに反対する会」「群馬・市東さんの農地を守る会」の 皆さんの大挙しての登壇と発言が繰り広げられました。新たな農地死守のたたかい、市東さんの農地を守る闘いを通して、暫定滑走路北延伸攻撃を粉砕し抜き、全国の農民とともに農業破壊、農地強奪を許さず、FTAによるアジア侵略を許さない反対同盟の強い意志と闘いの方針が示されました。沖縄から来られた知花盛康さんも農民で、舞台裏では前日から市東さんなどと農業談義も盛んに行われ、この農民の訴えの一翼をしっかりと果たされ、私たちに本当に「三里塚闘争らしい」と想わせる構成でした。
司会を、「農家便り」で奮闘している鈴木加代子さんが最後までやりぬき、この雰囲気を一層盛り上げました。
9・25裁判での襲撃ともいえる不当弾圧を闘い抜いた同盟の太郎良さんの報告のあと、農地死守の闘いの重要な一翼を担う反対同盟顧問弁護団が葉山弁護士を先頭に、一瀬、遠藤、大口、浅野の各弁護士一人ひとりが決意を語ら れ、裁判闘争が、土地収用、農地強奪を跳ね返す重要な位置を持っていることが確認されました。10・12を期して始まろうとする新たな市東さんの農地への攻撃、裁判開始などどうして許されようかという想いが、強く全体にあふれました。
部落解放同盟全国連合会の中田書記長をはじめとした住民団体、共闘団体からの決意表明が簡潔に語られ、集会を盛り上げました。いつもと違い、少ない発言だったことがかえって集中力を集会に与えたようにも感じました。
私たち関実の元世話人の91歳になられた森田先生が、入院中の鈴木幸司さんに代わって、同盟員として開会のあいさつをされたのには、別の感慨というか、そのお元気な姿に嬉しさを覚えました。
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コメント
当日に個人で参加していた者です。萩原進さんの基調報告には大変に感心しました。三里塚闘争の反戦闘争としての歴史的な経緯をふまえ、現在の位置や今後の課題についてよく整理されていたと思います。ちゃんとメモをとっていなかったのが悔やまれますが、近日テープおこしされるということなので楽しみにしています。
あとはやはり何と言っても農地強奪の具体的な危機が迫り、度重なる裁判闘争の重圧とも闘っておられる市東孝雄さんの決意表明が一番感動しました。「これからは私が畑で作物を作る、耕すことが闘いそのものになった」という闘争宣言には心が震えました。
投稿: 草加耕助 | 2008年10月 7日 (火) 01時30分
昔の争いををどうしても忘れられない方も多いようです。
農民の為、市東さんの決意に対して答えていただけるよう出来ましたら
協力をお願いします。
攻撃を受けながらも三里塚を支えてくれている関実にも協力をお願いします。
「旗旗」に闘争予定など載せていただくだけでも助かります。
投稿: 鈴木加代子 | 2008年10月 7日 (火) 19時43分