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2008年9月 3日 (水)

耕作権裁判第8回公判傍聴記

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「正しい者がなぜ被告席に座らされるのか、怒りに堪えない」                      報告  関実事務局次長 安藤眞一 

 91日、市東さんの耕作権裁判の第8回口頭弁論が千葉地裁でありました。この日も、9時半ごろから反対同盟や支援の皆さん、傍聴の皆さんがかけつけ傍聴券の抽選に75名ぐらいの方が並びました。 

(安藤)はこの裁判を含め、たびたび傍聴券の抽選をしましたが、なんと毎回「当り」です。

もちろん今回も抽選棒を引くと赤のマーク(当り)でした。本来なら、裁判所がもっと広い法廷を用意すべきなのに、傍聴闘争の高揚を恐れて、嫌がらせをしているように感じました。

また、裁判終了後の報告会で出た意見ですが、「裁判官の声や原告(空港会社)の声がボソボソと小声でやりとりするため傍聴席から全く聞えない。マイク設備を要望して欲しい。東京地裁では実現している」との声がありました。このことは、傍聴闘争によって裁判所と原告を圧倒し、彼らが小声でしかしゃべれないところに追い詰めていることを示しているのです。

1030分から始まった弁論の冒頭で、市東さんは怒りを込めて「正しい者が、なぜ被告席に座らされるのか。怒りに堪えない」との陳述を行いました。陳述の最初に「裁判も8回を数えますが、勝手に不法耕作だと決めつけて、空港会社が私に畑の明け渡しを要求するこの裁判が、私にはどうしても納得できません。」と述べて、市東さんは空港会社の不法を訴えたのです。市東さんが力を込めて陳述する一言一句に傍聴席と、廊下で聞いている皆さんが一斉に「異議なし」と応えて、裁判所と原告に怒りを叩きつけました。そして、市東さんは陳述の最後に裁判長を睨んで「私は裁判長に言いたい。この裁判は、契約していない土地を契約地だと主張し、本来の契約地を不法耕作だという、間違った主張のもとに提起されたものであ0891_2 り、即刻、却下を求めます。」と堂々と訴えました。

この市東さんの怒りの陳述に応えて、弁護団の葉山先生、一の瀬先生が交互に裁判所と原告を追及。焦点となっている「南台41-9」の土地を空港会社が故意に市東さんの耕作地だと決め付けている不法不当を暴露しました。これを裏付ける新証拠を今回の弁論で提出。空港会社は追い込まれて早期決着を画策しようと次回弁論日程を早めるように裁判所に求めましたが、被告弁護団の反撃で128日に落ち着きました。

裁判の最後に、被告弁護団から9項目の「再求釈明」を求める弁論を行いました。この中には、旧公団の関与を明らかにせよという項目や、隠している証拠を出すこと、市東東市さんとの交渉を明らかにせよ、など裁判の核心にせまる追及となっています。法廷内外一体となったこの日の裁判は1110分に終わりました。

裁判報告会(右上写真)

続いて弁護士会館で、記者会見と裁判報告会が開かれました。市東さんは「この先、おもしろい展開になると思う。空港会社は逃げ腰だ。早く終わらせたいと思っている」と挨拶。各弁護士から今日の争点について解説があり、一ノ瀬弁護士から「以前、原告から出されていた地籍測量図と耕作状況の図面を見比べて新しい事実に気づいた。7:3の面積配分通りに地籍測量図がつくられており、問題の41-9を特0891_3 定する有力証拠となった」ことなどを説明。

空港会社は、間違いを百も承知で故意に明け渡しを要求しています。ひょっとしたら書面関係を偽造したりしている可能性もあります。不法を行っているのは、原告であり、市東さんの正しさは益々明らかになっています。

私は、挨拶の中で「市東さんの怒りを我が物にしたい。関実は922関西集会を開催し、105への決起を目指している。また、写真展、野菜市も粘り強く続ける。襤褸の旗の上映会も検討し、とにかく三里塚の闘いを関西で広げる活動を続けたい」と訴えました。

(左上写真は、報告会で挨拶される安藤さん。後ろに元泉州住民の会代表の森田恒一さんのお元気な姿があります。この日、関西からは、3人がかけつけてくれました。)

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