9・22三里塚関西集会、175名の結集
昨日、9月22日、エルおおさかで、三里塚反対同盟から萩原進事務局次長をお招きして、「三里塚関西集会」が、ここ数年で最大の175名を結集して開催された。
会場左側の壁には、この間現地にいく度となく訪れた山田、古河両カメラマン撮影の現地の様子や援農の様子の写真が並び、早く会場に来たみなさんが、じっと観ていた。安藤事務局次長の司会で始まった集会は、いつもより30分早く開始され、先ず三国連太郎主演の映画「襤褸(らんる)の旗」(1974年制作)の初めの部分が上映された。足尾鉱毒による被害を訴える谷中村農民の竹槍で武装した「直訴」の隊列が警察権力と激突する場面からはじまった映画に会場の緊張が一気に高まった。
山本世話人の開会あいさつのあと、中田書記長を先頭に20名以上の黄色いゼッケンを付けて皆さんが参加された部落解放同盟全国連合会を代表しての滝岡執行委員から、10・5三里塚闘争を全力で取り組むことを表明した上で、10・26狭山闘争への決起を訴える連帯挨拶。続いて、前世話人の森田さん(反対同盟)、葉山弁護士(反対同盟顧問弁護団事務局長)、群馬の青柳さんからのメッセージの紹介。
1週間後に定期大会を控えた集会の協賛団体でもある国鉄千葉動力車労働組合から、 久しぶりに川崎執行委員が登壇して、「労農連帯で三里塚闘争を勝利させる」ために10・5に全力で闘うことを明らかにした上で、「国労、4者・4団体が1047名闘争を切り捨てようとしている」ことを明らかにして、「解雇撤回、国鉄闘争を堅持するために闘わねばならない」「10・24日比谷集会=4者・4団体路線は、民営化推進であり絶対反対」「11月2日、全国の労働者、市民が結集して、1万人集会を実現しよう」と訴えた。
ここで、関西実行委員会が、三里塚闘争を勝利させていくためにこの間取り組んできている具体的闘いとして、援農・現地調査をカメラマンの山田さんが、三里塚写真展の取り組みを尼崎・伊丹実行委の弥永さんが、野菜市を毎月開いている報告を豊中の百々さんが、三里塚野菜の産直の取り組みなどを事務局の松原がそれぞれ報告した。関実の取り組みが、三里塚支援運動をぐいぐいとこじ開けようと踏ん張ってきていることが実感できた。
いよいよ萩原進事務局次長の登場だ。映画「襤褸の旗」から代執行の闘いや、佐倉惣 五郎への想いから話を始められた。農水大臣が次々と辞任していく日本の農政の破たんと資本主義そのものの危機を明らかにした。核空母ジョージワシントンの横須賀母港化、パックⅢの配備などに見られる攻撃の壁をわれわれはぶち破らなければならない。闘うものが本当にどうするのかということが問われている。第一に反戦、反核、反権力、反差別の広範な闘いを行っている住民団体や市民運動、そういう人たちとの連帯を積極的に求めていく。三里塚はそういう共闘と結集の砦だ。関実も大衆のよりどころとしてそうなんだ。第二に、北延伸、3800メートル化の攻撃の正体は、反対同盟農民を崩そうとすることにある。そのことを耐え抜くことを通した43年の闘いが「農地死守」であり、北延伸を粉砕できる道がある。第三に、市東さんの裁判を頂点とする裁判闘争を絶対的に勝ち抜いていくということだ。こういう状況の中で何十年振りかで代執行が行われるかもしれないということだ。これに立ち向かえるかどうかだ。10・5に決起してほしいと訴えられた。
萩原さんからの30分にわたる烈々たる現地報告とアピールを受けて、関実を代表して永井代表からの基調提起が行われた。戸村委員長の鉄塔上からの訴えと、同盟からの 1977年1月冒頭の「鉄塔を百万人民の人塔と化せ」という檄を受けた関実結成の経緯を語りながら、「闘いの原則に立ち返り総決起しよう」と。「言いたいことは『10・5三里塚へ行こう』この一言に尽きる」と訴えた。
集会が、この萩原さん、永井さんの訴えにすごい熱気と「やるぞ」という雰囲気に溢れた。その中で、明石住民の会の日原さんからのカンパアピール、関西労組交流センターと学生からの決意表明が行われ、関実事務局次長の国賀さんのまとめと団結ガンバローで集会を閉じた。いざ、10・5三里塚へ!
なお、この日、「上関原発反対」「公有水面埋立を許可するな」の署名活動が行われ、今日までに251筆が、10日あまりの短期間に寄せられました。ご協力ありがとうございます。第1次集約のために送ります。10月15日まで署名は続けられますので、引き続き取り組んでください。9月10日、祝島の島民50名と支援の若者20名は、山口県庁に知事との面会を求めて、5時間に及ぶ座り込みを貫き、その後、怒りの声を県庁中をデモでとどろかせた闘いが打ち抜かれた。http://d.hatena.ne.jp/conokix/20080910に詳しい報告が掲載されています。ご覧ください。
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コメント
三里塚は、弾圧との闘いの歴史ですね。本当に、大変だと思います。ぜひ、連帯し、頑張りたいです。ところで、「弾圧ありがとう」について、私は信じられません。星野さんのことを思うと、本当にひどいと思います。その点、みなさんは、どう考えていますか?とても大切なことだと思います。
投稿: 連帯 | 2008年9月24日 (水) 00時30分
1:食品労働者スーパー労働者教育・医療労働者など全労働者農民人民の団結と闘いで食品汚染を一掃しようです。三里塚農民に連帯します。
2:労働者の労働現場の闘いが決定的です。労働現場でクビキリ脅迫を打ち破り労働者が本当のことが言える時変革できる。問題は消費者庁設置ではない。
3:劣悪な労働条件改善労組潰しクビキリ反対が決定的です。中国餃子中毒問題は餃子労働者に13時間労働1日4000個の餃子作り低賃金のクビキリ脅迫による強要です。これを粉砕して労働者が労働現場で本当のことを言える様にすることです。この点で日中労働者人民の団結を作り日本政府中国政府JT全国生協天洋食品の支配を打破することです。
4:今回の汚染米問題も現場からの告発が決め手でした。労働者がクビキリ脅迫を打ち破り労働現場で本当のことを言った時変革は勝ち取ることができる。5:農民との連帯はここで発揮される。大切な作物を毒にさせない力は労働者にありだです。
投稿: 京都生協の働く仲間の会 | 2008年9月24日 (水) 08時47分