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2008年9月27日 (土)

何が「ごね得」か!

Photo  9月25日、国交相に前日就任したばかりの中山成彬は、報道各社のインタビューで、所轄する成田空港問題について「ごね得というか戦後教育が悪かったと思いますが、公共の精神というか公のためにはある程度自分を犠牲にしてでも捨ててもというのがなくて、なかなか空港拡張もできなかった」(朝日新聞報道)と放言したという。断じて許せない!

 ちょうど同じ日、千葉市中央公園で天神峰現闘本部裁判のために開かれた集会で、北原鉱治三里塚反対同盟事務局長は、マイクを取って道行く千葉市民に、「私たちはこの土地に住みたい、ここで農業をしたい、と言っているだけです。43年間、何も求めたことはない」と訴えかけられた。その通りだ! いったい、この43年間の反対同盟の闘いのどこが「ごね得」だというのか! 本来の農地と耕作者を守るためにある農地法を捻じ曲げ、憲法が保障する生存権、基本的人権、財産権をも踏みにじって農地を取り上げようとする千葉県、国に対して、市東孝雄さん(写真)は、「私は1億8千万円の補償よりも、1本100円の安全なおいしい大根を作って消費者に喜んでもらいたいのだ」と農業にかける熱い想いを語って、農地取り上げを拒否しておられる。一体全体、この市東さんのどこが「ごね得」というのだ! なにが「戦後教育が悪かった」というのだ!

 そもそも冨里空港案が3年にわたる冨里農民の怒りの声に破産し、1966年6月、成田空港案に行きついた佐藤政府が検討を開始し、何の地元への説明をすることもなく、公聴会や説明会といった一切の手続きもすることなく、わずか2週間で閣議決定をして、三里塚農民に一方的に「農地をよこせ」「出て行け」と「国策」を理由に突きつけてきたのはではないか! 佐藤栄作、日本政府のこのやり方自体が一切の元凶ではなかったのか。だからこそ政府自体が「ボタンの掛け違い」と言ったのではないのか。これのどこが「公共の精神」か! 冨里と違って三里塚の農民は開拓農民だから貧しいと機動隊の暴力と札束を投入して、43年間も脅し続けてきたのが何が「公」「公共の精神」か! 

 そもそも、この日、25日、公正な裁判を求める農民、三里塚反対同盟に対し、またまた機動隊を襲いかからせ、負傷させ、おまけに反対同盟農民を不当にデッチ上げ逮捕したのが、何が「公共の精神」か! 機動隊を導入して威喝する中で、実地検証を拒否し、農民や弁護団の声を一切無視して裁判長が法廷から逃亡するという無様な裁判が、いったいどこが「公正な裁判」というのか! 

 1971年9月21日、「今日はなにもしません」と言いながら大木よねばあさんに機動隊をして襲い掛かり、その居宅を破壊し、土地を奪ったのは誰だ! 1977年5月6日、裁判所と一体となって岩山大鉄塔をだまし打ちに倒したうえ、翌日、負傷者の救援医療にあたっていた東山薫さんをガス銃で狙い撃ちし、虐殺したのは誰だ! こんな暴挙は、挙げればきりがない。カネと暴力で、三里塚、芝山の農民の暮らしと村の共同性をずたずたに引き裂き、破壊したのは誰だ! こんなことを「自分を犠牲にしろ」「捨てろ」という国ならば、そんな国は倒すしかない! 断じて許せない!

 この中山成彬の暴言は、単なる「失言」などではない。三里塚芝山連合空港反対同盟が、43年間闘い抜き、成田空港の完成を阻み続けていることへの、日本帝国主義、国家権力、麻生政権の憎悪と敵意、そして消耗感を表明したものだ。しかし、それゆえに、今、法もかなぐり捨て、市東孝雄さんをはじめとした三里塚反対同盟に襲い掛かり、暫定滑走路北延伸攻撃、滑走路の3800メートル化による東峰部落の破壊、24時間空港化という住民の生活と生命を奪うものでしかない悪どい攻撃の宣言であり断じて許されない! しかも、それはすでに韓国の仁川(インチョン)国際空港に奪われている「ハブ空港」の位置を取り戻そうとする何の展望もない悪あがきでしかない。あるとすれば、すでに「パックⅢ」が配備されたことで示されているように米軍再編の下での巨大軍事空港化の攻撃であり、改憲と戦争体制構築への道であることは明らかだ! これを「公」であり、「公共の精神」というのか! ならば、われわれは三里塚闘争の爆発をもって、こんな中山成彬をはじめ、麻生政権、日本帝国主義を打倒する道へ進む。そこにこそ正義と大義があることはあまりにも明らかだということを、この中山成彬の暴言が明らかにしたのだ。10・5三里塚へ全力で攻めのぼろうではないか!

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コメント

中山の発言は確信犯。「ごね得」「単一民族」は“撤回”と言っているが、実は撤回なんてしていない。「日教組解体」だけは撤回しないと言っているのだから、戦後教育は間違っている、と依然として言い続けている。
戦前の教育が正しい、天皇を持ち出せば全てひれ伏す教育が正しい、と言っている。
中山はじめ、既成の政治家はひれ伏さなかった三里塚闘争がが憎いのだ。
中山が撤回しない「日教組解体」と三里塚への攻撃は根っこは同じ。

投稿: ぶう | 2008年9月29日 (月) 06時01分

6チャンネルの吉永さんが、久しぶりに面白いことをいっていた。
成田は、中山の経過認識が間違っていることもあるが、同時に、国の犠牲になれという教育を進めるといっていることが、大問題だと言っていた。
松なんとかとかと、鳥越のいうことも丁寧で、良かった。
みんな、成田のことは、これまで政府が謝罪してきたではないかということもいっていた。

投稿: 入院中 | 2008年9月29日 (月) 17時14分

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