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2008年8月13日 (水)

市東さんの農地を守ろう!(1)

Photo_4  市東孝雄さんの農地強奪に向けた国、空港会社との闘いがいよいよ正念場を迎えようとしています。

 この秋、10月にも、市東さんの農地を農地法で強奪しようと、農地の明け渡しを求める空港会社による提訴が行われる恐れがあります。一昨年9月、千葉県堂本知事が、空港会社による耕作権解除の申請を許可した農地の明け渡しです。空港会社は、この申請をした以外の農地の耕作は、不法耕作であるとしてすでに明け渡しの提訴を行っており、これで、天神峰にある市東さんの農地(下右図の農地(ア)と(イ)、ならびに(イ)に隣接する作業小屋などがある土地)すべてを強奪しようとしているのです。この土地は、市東さん親子が90年にわたって耕作し続けてきた、無農薬・有機農業による本当に豊かな農地です。「耕す者に権利あり」と耕作者主義を定めた農地法によって、市東さんの耕作権が守られていることは言うまでもありません。その農地法を用いて、「国策」だからと農地の空港への転用を認めるなど、正に法規を無視Photo_5 し、憲法をも踏みにじる暴挙と言わざるを得ません。まさに「生きる権利」を踏みにじる暴挙です。萩原さんは、こうしたことから「市東さんの闘いは、農民だけでなく労働者階級全体の生活を守り、戦争に反対する想いを、一人で、国家権力を相手に、真っ向勝負で闘い、押しとどめているのだ」と評しておられるのです。また、そこに三里塚闘争が、現下の情勢で、「反戦の砦」として労働者階級総体、全人民の闘いとしてそびえたっていることが明らかにされているのです。

 福田政権は、「2008年骨太方針」で明らかにしたように、安倍政権の「アジア・ゲートウェイ構想」をそのまま引き継いでいます。それは、「東アジア共同体構想」の名のもとに、FTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)によってアジア侵略の道へ突き進むことで体制の延命を図ろうとするものです。そのために、航空の自由化、成田・羽田の拡張を第1に上げています。それが、具体的には成田空港の暫定滑走路北延伸、3500メートル化、離着陸の1.5倍化(30万回)、空港の24時間化と、矢継ぎ早に出されてきた「開港30周年キャンペーン」の中での成田空港の将来像なのです。

 この目論見を土台で破産させているのが、いうまでもなく「ヘ」の字誘導路問題の現実であり、市東さんの農と農地にかけた熱い想いを軸にした三里塚反対同盟の皆さんの闘いです。右上図に明らかなように、誘導路が「ヘ」の字に曲がり滑走路に安全性を無視して接近させたまま強引こ開港したことによって、暫定滑走路は大型機を就航させることができないばかりか、便数を増やすこともできず、結果的には、1本の滑走路と大差ない現実が強いられています。たとえ、国が進めている北延伸を行おうと、この現実から逃れることはできないのです。「ヘ」の字の現実を強制しているものこそ、市東さんの農地(図では(ア))であり、天神峰現闘本部の存在であり、一坪共有地の存在なのです。

 ですから、土地収用法が失効した現在、裁判所を収用=土地強奪のための機関として、一坪共有地、天神峰現闘本部に次々と襲いかかり、法規をも無視し、でたらめな訴訟指揮によって乗り切ろうとしてきたのです。そして、市東孝雄さんに襲い掛かっているのです。私たちは、この裁判闘争が持つ決定的な意義を重視し、市東さんの農地を守る闘いの重要な契機としていかなければなりません。(つづく)

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