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2008年8月 1日 (金)

7・13関西新空港闘争(5)

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まとめの挨拶 永井満淡路町空港反対同盟代表

 お集りのみなさん。この炎暑の中、ご苦労様です。今、現下の状況、本当に大変な状況になってきているということは、先ほど来、お聞きしておりましても、それがひしひしと感じるわけです。今こそ本当に私たちが、固く団結して、力を合わせて闘わなければならない時だと、そんな風に私は思っております。

 関西新空港反対のこうした闘い、40年やってまいりました。ちょうど1968年の8月からそういう闘いが淡路で始まりましたから、ちょうど40年ということになります。そして、それ以来営々としてというか、毎年こうした集会が、年に少なくとも2回開かれてきたと思いますし、あるときは大きな集会、扇町公園に一杯の人たちに集まっていただいて、反対集会08713_5 をやったこともあります。そういう時に、いろいろ党派の方たちが参加して後ろの方でちょっと揉めたということも実際にはありました。けれども、そういうたびに、私たち住民、呼び掛けたものとしては、立場の違いというのはお互いにあるんだけれども、それを乗り越えて、違いというのはお互いに認め合いながら、今こそ本当に力を合わせていかなきゃならない。190名の結集ということで喜ばしいですけれども、これだけではとてもとても、闘いを勝利に導いていくことはできないと、私は正直思います。もっともっとたくさんの人たちに結集していただかなきゃならないと思っているわけです。

 それぞれのお立場というものはあると思うのです。それぞれのお立場の主張をされることは、それはそれで、私は正しいと思うんだけれど、それに対して発言をやめさせるというのか(ここで野次)、そういうことについて私は非常に残念だと思っています。ここは非常にフリーな言論の場だと思ってるんで、権力が止めに来るんならいざ知らずですよ、私たちが本当に闘う際に、多少と言うと違うと怒られそうですが、立場が違っておりましてもね、今、本当に力を合わせていかなければいけない時だと思うんですよ。

 だからね、私からの心からのお願いがあります。

 私、東京の方々とも何度かお会いしております。わざわざ淡路くんだりまで何度かお出かけいただいたこともあります。そこで、一番私が心配したのは、やっぱりお互いの違いということから集会をともにできないということだけは絶対にないようにしてくださいということをくれぐれもお願いしました。「それは約束します」とはっきり約束いただきました。私はその時、妙なことを言いました。「白い猫でも、黒い猫でもネズミを捕る猫がいい猫だ」と(ここで「私らネズミとちゃうよ」などと複数の野次)、確かに言ってると。闘うもののたとえです。立場が違っても権力に対して断固闘ういう線で一致するならば、それはそれでいいのではないかということを申し上げたら、その方々も「そうだ」とおしゃっていただいたんです。で、「関西の集会では絶対に、ですから、集会が成り立たなくなるようなことはありませんね」「約束します」と、固く誓って帰っていただいたんです。それで、私は安心していたんです。

 で、今日は大したことはないかもしれませんけれども、お願いです。これから本当に一致していかなければならないとき、お互いの立場はあります、ありますけれども、お互いに闘おうという決意を、それは認めるということでいかがでしょうか。(ここでも野次)権力が一番喜んでいると思うんですよ。

 (08713_7 大きな拍手)ありがとうございます。本当にうれしい。ありがとうございます。やりましょう。

 これからも、関西空港の軍事空港化、いよいよ具体化していくでしょう。され以外にも、夜中、12時、1時に、淡路、私たちの住んでる町の上を70デシベルの騒音を出して飛行機が飛ばしてるんですよ。今年になってから。もちろん、関空にも抗議に行ってます。それから、この間、淡路市長とか洲本市長とかいろんなところにこのことについて、自治体も動けと言いに行っています。神戸市にたいしても言いに行くつもりですけれども、そういう騒音というのは大したことじゃないと思われるかもしれませんけれども、漁師街で、早いところは7時、8時で寝てしまう町で、その上を70デシベルの轟音で、夜中ですよ、12時半、1時、飛ばしたらどんなことになるか、今、そんなことが行われてるんですよ。それも軍事利用をにらんでの傍若無人なことだと思っています。やっぱり、ここで、住民も労働者も、学生も市民も、一緒に力を合わせていろんな角度からこうした攻撃に反撃していかなければならない、本当にそう思っています。ですから、それぞれの正面に向かって全力で闘うとともに、またお互いこうして寄って、力を合わせて、この関西空港、そしてまた、三里塚の現地でも今、大変な状況を迎えようとしている、無茶苦茶な攻撃をかけられようとしています。関西からも、裁判ごとに、闘いごとに駆けつけておるんですけれども。そして、三里塚と同じように闘おうと、まあ、三里塚だって分裂したじゃないかと言われるとそうかもしれませんけれども、今、残って闘っている方々、本当に40年。筋金入りで闘ってるんですよ。三里塚のように闘えば勝つんだということを私たちも信じて40年間、関空闘争をやってきました。それは本当だと思います。また、三里塚のように闘わなければ勝てないと思ってるんです。

 学生のみなさん。労働者のみなさん。そして、地域のみなさん。どうかこれからも関空闘争に集まってください。力を合わせてください。みんなで、この空港を、軍事空港化を粉砕し、やがてあの空港もペンペン草が生える空港にしていこう、そんな夢を持って、願いを持って、これからも私はこうした集会に参加します。みなさんも、ご一緒に、どうぞ、たたかおうじゃありませんか。よろしくお願いします。

 

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