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2008年6月16日 (月)

6・8集会での萩原進さんのアピール

08331   写真は、現地調査に訪れた私たちに話される萩原進さん。ふかした八つ頭がほんとうに美味しかった。(08年3月31日 山田耕平さん撮影)

 萩原進さんのアピール(6・8三里塚現地緊急闘争で)

 ご苦労様です。今、市東さんが言われたように「30周年」という大キャンペーンをはって、民間組織まで巻き込んでやろうとしておったわけですが、はっきり言えば、三里塚空港がハブ空港として存在しないということを満天下に示した。堂本までが「羽田の国際化はやむを得ない」と言わざるを得ない。

 もともとをたどれば、いつのまにか三里塚が国際空港として名乗り上げざるを得ないよう08608 な状況になったんですが、冨里・八街案の時の半分以下に縮小してもってきたわけです。その時の妥協案として、あくまで羽田の補助空港なんだということで、千葉県が呑んだんですよ。これはマスコミ全部知ってるんですよ。今になって大騒ぎしている。当たり前の話であって、だから、今日、やってはいけないことをやらざるを得ない。連日、夜間も含めて24時間。そんなこと言っちゃあいけないんですよ。内陸空港でそういうことは。であれば、マスコミは頭から叩かなくちゃあ。40年間それを彼らも黙っていたんだけれど、このような状況でもう我慢できない。あれが「30周年キャンペーン」の姿じゃないか、いう風に出てきた。もう、なりふり構っていられないところにあるんだということです。であればあるほど、あらゆる手段を使っても、何としても形を作りたいと。で、皆さん承知のように農地法を使って農地をとるとか、あるいは、20万回じゃ少ない、30万回に飛ばしてここに住んでるものを追い出すんだとか。それでもだめなら24時間化していくという。そのためには、こういう運動、三里塚反対同盟を先頭とした三里塚勢力を潰さなければならないと、行きつくところそこへ行っちゃうんですよ。双六じゃないけれど、やってればね。

 それが我々にとってみれば40年間闘いぬいて、そこまで追い込んで、追い込んで彼らの正体を引きずり出したんですよ。だから、こんなフェンスをつくらなくちゃあ工事ができないし、何千人の機動隊とガードマン、そういう連中に守られた空港になってる。通常民間空港として使っていても、明かな軍事空港みたいな姿でしか生きえない、そういう空港にできあがっちゃう。それですよ。そういうことであればあるほど、我々は、ここで頑張る。これを勝利するということですよ。ここでいっぺん突破するということがものすごい重要だと思うんです。そのことをもって、あらゆる地域や、あらゆる学園、あらゆる職場で闘いぬける、そういうものを作り上げていける。そういう闘いが必要だ。

 それにもう一つ、今日、そのためには弾圧があります。法政でも38人逮捕。現地では、あらたに活動家に初の組対法の適用。こんなことがあるんです。それは何かというと、今日の状況の中でサミット、この強盗集団が日本で、どうやって強盗をやるかという相談をする、そう輩を守るためにあらゆる地域において、ましてやこの三里塚においては、こういうものを許せないと弾圧をかけてきている。闘っている者に対してかけざるを得ないという形で現われてきている。

 しかし、三里塚はまさにサミット警備じゃないですか。365日行ってるんですよ。そして、サミットと同じような状況をずうっと続けてるんですよ。この状況を、全国のみんなに知ってもらうということが必要だと思うんです。そして、そのためには三里塚の地に一人でも多くのみなさんが、この三里塚の地に立ってもらう。そして体でしってもらう。そして持ち帰ってもらう。そして、広げてもらう。そういう闘いを展開する。

 08608_2 もう一つは、韓国で中学生、高校生までが立ち上がってESB牛問題、食料問題という形でありますが、根本的には米韓の自由貿易交渉ですよ。そっから始まってるわけで、そういう中で労働者が、労働権、労働運動そのものをつぶそうとするものへの闘いと大合流を図って闘いぬいている。そういう人たちと我々は手を組んで闘いぬくという闘いを、ここでの闘いの中から、ましてやサミットの状況の中でそういうものを作り出していく。そういうことができるのは、今、ここじゃないか。

 緊急闘争で、非常に大変な状況の中にあります。しかし、ここでいっぺん突破しましょうよ。数じゃないというかもしれないけれど、数ですよ。数も作って、ここで突破していこう。そして、この闘いを勝利して、そのことを現実的に体でつかんで、もう一度三里塚を全世界に広めていきたい、そういう願望というか、夢というか、北原さんはロマンというんだけれど、そういうものが非常にあると思うんです。そういう闘いが出来るんです。組対法をぶっ潰そう、強盗集団をぶちのめそう、ああゆう支配者をぶち殺そうとかね、そういうことを三里塚の中でやってるわけですよ。こういう土俵があるんですよ。こういうことを権力の中枢の中で堂々とやってるんですよ。ここですよ。そういう土俵がある。そのためには、裁判、これは土俵が違います。確かに、ブルジュワ法の中で、99%そうかもわからない、しかし、1%でもいいですよ。われわれは、その1%をこじ開ける闘いを出来るんですよ。そういう闘いで勝利することができるかもしれない。勝利するために闘いましょうよ。そのためには、裁判所を包囲する人ですよ。傍聴闘争をやり、一方でデモですよ。そして裁判長をつるしあげ、警視庁を震え上がらせる、そういう闘いをやりましょう。

 そういう闘いを自分たちも夢見て、しかし決して夢じゃない。現実にあるんだということを確信して闘いぬいていきます。以上です。

 

 

 

 

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コメント

三里塚、韓国の自由貿易交渉、G8サミットが、全部ひとつながりの問題であり、みんな強盗どもの猛々しい許せない行為であり、その弾圧が三里塚では365日行われている。
韓国では発足したばかりのイミョンバク政権を倒す闘いが闘われた。三里塚は40年も現地で闘う農民の方々を苦しめたままだ。日本の労働者は三里塚を分かっていない。
目の前のG8も大切。しかし三里塚はずっとずっといつも闘わなければいけない闘争。できるだけ早く勝たないといけない闘争。
30周年キャンペーン、現地闘争での発言、それらに接して、強く強く思います。

投稿: ぶう | 2008年6月17日 (火) 06時24分

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