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2008年6月 4日 (水)

6月12日、天神峰現闘本部裁判再開

Photo 市東さんの農地とともに暫定滑走路の誘導路に「へ」の字を強制している天神峰現闘本部の撤去を狙って空港会社NAAによって提訴された天神峰現闘本部裁判が、11か月ぶり、6月12日に再開されます。この裁判の狙いは、撤去攻撃で市東さんの孤立化、農地強奪を進めようとするものであることは明らかで、市東さんの農地を守る闘いの重要な一翼を占めています。全力で、千葉地裁いに駆けつけましょう。午前10時半開廷ですので、傍聴券の関係で、9時30分をめどに集まることが呼びかけられています。

 この裁判の最大の争点の一つが建物構造をめぐる問題です。

 反対同盟の主張は、「鉄骨3階建ての本部建物は旧現闘本部建物(木造=上左写真下部の屋根が見える建物)を保存する形で、その上に「お神楽作り」の構造で建築したもので、本部建物の保存登記は有効であり、同盟の権利は建物保護法の対象になる」というもの。

 他方、空港会社NAAの反論(暴論)は、「旧本部建物(木造平屋)は鉄骨3階建ての建物に解体・吸収されたため独立の建物としては存在せず、その登記は無効になった」とするものです。(いずれも、天神峰現闘本部裁判を支援する会 会報18号より引用)

 これは、現場検証すればたちどころにいずれが正しいか判明することです。所が、仲戸川裁判長は、繰り返しの同盟弁護団からの現場検証をすることが最優先との主張を退け、あわよくば現場検証をせずに早期結審へ進もうとしました。それで、弁護団は、昨年7月19日、裁判官忌避申し立てをやむにやまれず行ったのです。所が、千葉地裁は、何の審理も調査も行うことなく、翌日に申し立てを却下するという暴挙を行いました。そして、憲法32条が、「公正かつ偏頗のおそれのない」裁判所によって裁判を受けることを保証している点で忌避されているにもかかわらず、最高裁判所は「抗告理由で違憲を言うが、単なる法令違反の主張にすぎない」と事実をねじまげる不当な棄却決定を昨年11月28日行ったのです。正に、裁判所総体、司法権力Photo_2 が、三里塚闘争に対して、収用委員会に代わる機関として登場したことを示しています。

 天神峰現闘本部は、1990年1月16日、雪の降りしきる中、またまた強行されただまし討ちの家宅捜査の後、成田治安法によって厳重に封鎖され(右写真)、だれも立ち入ることができなくなっています。ですから、建物の状態も当時のままです。裁判所の権限で、現場検証すれば、同盟、NAAどちらの主張が正しいかたちどころにわかるのです。それをしたくない、本部を撤去したいからこそ、仲戸川裁判長は、現場検証しようとしないのです。この攻防は、市東さんの農地を守る、北延伸攻撃粉砕の重要な闘いとなっています。全力で傍聴に駆けつけ、裁判所包囲の闘いで、現場検証を実現しましょう。

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